2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570893
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Research Institution | Kyoto College of Medical Technology |
Principal Investigator |
西谷 源展 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (30228184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 景子 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 講師 (20342157)
大釜 昇 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 講師 (10290214)
笠井 俊文 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (70194701)
山田 勝彦 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 教授 (10230450)
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Keywords | シンチレーター / 光ファイバイー / プラスチックシンチレーター / 放射線計測 / 被ばく線量 |
Research Abstract |
放射線計測機器は電子回路により制御および計測値を表示するが、原子炉内や高電磁波環境下では、放射線の測定値が不正確のみならず、測定が不可能である。また、医療分野においては、特に悪性腫瘍等における外部放射線治療では、体内局所線量の計測が不可欠であるが、現在の放射線測定器では形状等の問題で不可能である。密封小線源を用いた組織内照射においても腫瘍内の局所線量を測定する測定器は存在せず、現状は外部。内部照射とも、物理的公式による標準人体を対象にしたシュミレーション(模擬計算)により線量を求めて治療を行っている。本研究はこのような環境下、体内の局所部位の放射線計測が可能なシステムの開発を目的にしている。 平成14年度は、蛍光物質を用いたシンチレーション測定器の研究を主に行った。光ファイバーに接合することを目的とした、蛍光物質の小型化の加工製作技術について、国内で唯一製造技術を有している企業と技術的検討を行った。また今年度は、各種蛍光物質(Nal(Tl),Csl(Tl),BgeO, GdOS(Tb)、プラスチックシンチレータ)を作成し、小型化(1/2インチ径)にした場合の放射線計測特性について主に実験を行った。今後は、蛍光波長とファイバーの減衰特性について研究検討を行う予定である。 蛍光物質を混入したシンチレーションファイバーの製作技術についても検討した。プラスチックシンチレータを溶解後、ファイバー状に加工が可能であり、放射線治療時の体内局所部位の放射線測定が可能と考え、今後、計測回路の作成、放射線エネルギー校正、線量率校正などを求め、臨床応用を行う計画である。
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