2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14570894
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Research Institution | Kyoto College of Medical Technology |
Principal Investigator |
杜下 淳次 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 助教授 (40271473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 秀幸 産業医科大学, 放射線科, 助教授 (10210931)
桂川 茂彦 日本文理大学, NBU総合研究センター, 教授 (60021630)
遠山 景子 京都医療技術短期大学, 診療放射線技術学科, 講師 (20342157)
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Keywords | 胸部単純X線写真 / PACS / 画像認識 / テンプレートマッチング |
Research Abstract |
標記研究に関して,平成14年度は以下のような研究実績をあげ,項目11に記載したような学会発表を行った. (1)肺がん集団検診で撮影した,男性1000人,女性1000人について,それぞれ現在画像と過去画像からなる合計2000枚の画像データベースを構築し,これを研究に用いて,テンプレートマッチングに基づいた患者自動認識法を開発した. (2)開発した手法が,臨床現場でどの程度役に立つのかを知ることと,PACS環境でファイリングミスが実際にどの程度発生しているのかを調べることを目的とし,共同研究者(渡辺)の所属する産業医科大学病院のコンピュータに開発した手法を移植し,臨床評価テストを開始した. (3)臨床評価テストと並行して,手法の性能改善のために,エッジ強調画像を利用する手法を開発した. (4)臨床評価テストでは,読影対象となった胸部単純X線写真と比較読影に用いられたケースが同じ患者であるのか,異なる患者であるのかを,コンピュータが自動的に認識し,その結果を,読影用モニタ上に表示した.つぎに,読影医がコンピュータの解析結果が正しかったか間違っていたかを確認し,解析を行った. 新しく得た知見: 今回の臨床評価テストにおいて対象となった1704人の胸部単純X線写真のなかで,1.3%(22/1704)にファイリングミスが発生し,その結果,異なる患者としてPACSサーバー内に保管されていることが判明した.これらのファイリングミスの原因を調べた結果,すべてのファイリングミスが,撮影時に,異なる患者のIDカードを使用したことによるものとわかった.また,開発した患者自動認識の臨床現場での性能は,ファイリングミスを正しくコンピュータが見つけ出したものが86.4%(19/22),同じ患者であるのにコンピュータが間違って異なる患者と判別したものが1.6%(26/1682)であった.これらの結果から,開発した手法が臨床現場において,ファイリングミスを見つけるのに役立つことがわかってきた.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 杜下 淳次 他: "PACS環境におけるファイリングミス発生の調査と患者自動認識システムの有用性"第4回医用画像認知研究会(盛岡市,平成14年6月8日)口頭発表. (抄録無し). 4
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[Publications] Keisuke Kondo, et al.: "Improvement of an automated patient recognition method for chest radiographs using edge-enhanced images by Sobel filter"Computer Assisted Radiology and Surgery (CARS2002) (2002,June, Paris, France). CARS2002 Proceedings. 1032 (2002)
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[Publications] 杜下 淳次: "コンピュータ支援診断と患者自動認識システムの開発"第3回第1次全国学術大会(中国,安徽省,黄山市)中華医学会影像技術学会特別講演(平成14年9月16日). (抄録無し).
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[Publications] 杜下 淳次: "胸部単純X線写真におけるbiological fingerprintsを利用した患者自動認識法の開発"平成14年度日本放射線技術学会近畿部会秋季勉強会(大阪市大病院,平成14年11月16日). 秋季勉強会予稿集. 14 (2002)
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[Publications] Junji Morishita, et al.: "Prospective evaluation of an automated patient identification method to discover filling errors of posteroanterior chest radiographs in PACS environment"8th Scientific Assembly and Annual Meeting of Radiological Society of North America (RSNA 2002,Chicago, IL, USA). 255 Supplement to Radiology. 312 (2002)