2002 Fiscal Year Annual Research Report
電気けいれん療法前後での神経生理学的変化と臨床的変化との比較研究
Project/Area Number |
14570908
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
赤田 卓志朗 群馬大学, 医学部, 助手 (50302485)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 文雄 群馬大学, 保健管理センター, 助教授 (20205149)
菊地 千一郎 群馬大学, 医学部, 助手 (60323341)
福田 正人 群馬大学, 医学部, 助教授 (20221533)
|
Keywords | 電気けいれん療法 / うつ病 / 聴性誘発反応 / 事象関連電位P300 / 頭部PET画像 / デキサメサゾンCRHチャレンジ試験 |
Research Abstract |
平成14年度の実績であるが、3つの聴覚性誘発電位(聴覚性誘発電位ABR、中潜時聴覚誘発電位、および事象関連電位P-300)の測定に関しては、音刺激装置の設置準備にやや時間がかかったものの終了した.実際には、音刺激装置を用いて刺激し、記録は脳波記録用紙に記録すると同時に、光ディスクに収納し、データの解析を行う。現在まで、10名の健常者での測定を行った。データに関しては、まだ10例と少ないので統計学的解析は行っていないが、個々のデータは、今までの報告のデータと大きなズレはなく、測定技法に関しても適切であると考えている。同様の手法で、来年度はインフォームド・コンセントを文書で得た電気けいれん療法を行う予定の患者(10例を想定)の治療前後で測定する。 頭部PET検査、およびデキサメサゾンCRHチャレンジ試験の施行に関しては、文書にてインフォームド・コンセントを確認した10例の患者で、試験を行った。同時に、うつ病の症状の程度の推移を確認する目的で、ハミルトンうつ病評価スケール、およびベックうつ病自己評価スケールを用いて評価した。同時に、健忘の程度を評価する目的で、質問紙法を用いて評価した。症例数が少ないため統計学的解析は行っていないが、個々のデータからは測定技法は問題ないと考えられる。同様の手法で、来年度はインフォームド・コンセントを文書で得た電気けいれん療法を行う予定の患者(10例を想定)の治療前後で測定する。
|