2002 Fiscal Year Annual Research Report
血中オレキシン・血中メラトニンの概日変動と季節性変動
Project/Area Number |
14570914
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
碓永 章 山梨大学, 医学部, 助手 (40203517)
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Keywords | オレキシン / メラトニン / 体温 / 活動数 / 睡眠 / 気分 / 概日リズム / 季節性変動 |
Research Abstract |
1.健康成人4名(男子2名・女子2名)を対象に、以下の記録、測定を行った(うち2名は冬季のみの実施)。 (1)睡眠覚醒リズム表の自記記録をした(夏・冬各1ヵ月)。また、一日の終わりに気分や能率の良し悪しなどをvisual analog scaleにて記録した。 (2)AMI社製Motion logger Actigraphを非利腕手首に装着し、各1分間の活動数(0.01G以上)を測定した(夏・冬各1ヵ月)。 (3)深部体温(直腸・膣温)を0.01℃の分解能で1分毎に測定した(夏・冬各1週間)。 (4)夏・冬の2時点において、1時間間隔24時間連続の採血を行った。室内照度は15 lux以下とし、室内での生活はad libitumとした。血漿オレキシンA、血清メラトニン、血糖値の測定を行った。メラトニンに関してはThree harmonic regressionを行い、その頂点時刻(3HMAX)を求めた。 上記(1)〜(3)の結果は現在解析中である。 2.結果 (1)夏・冬の2時点で採血した2名に、平成10〜11年度科学研究費奨励研究(A)により実施した4名の結果を合わせた計6名のメラトニンの頂点時刻(3HMAX)は、冬に比べ夏に約1時間30分の前進が認められた。これは、本研究前に検討した睡眠覚醒リズムの年変動(約20分)(Psychiatry and Clinical Neurosciences 2000;54:361-362)と比べ大きく、概日リズム指標間の位相角差に季節性変動があることを示している。この結果については、第28回日本睡眠学会(平成16年6月、名古屋)にて報告する予定である。 (2)オレキシンAについては、明瞭な概日変動は認められない。 なお、平成16年度は、15年度に冬季のみ記録測定した2名について夏季の記録、測定を行う。また、新たに2名の被検者を追加し、合計6名のデータを解析の対象とする。
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