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2002 Fiscal Year Annual Research Report

口腔粘膜上皮を用いたアルツハイマー病診断に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14570948
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

服部 英幸  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (00298366)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中橋 毅  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40350764)
松本 正幸  金沢医科大学, 医学部, 教授 (50028677)
Keywords口腔粘膜上皮 / タウ蛋白 / アルツハイマー病
Research Abstract

アルツハイマー病における非侵襲的診断法の確立を目的として、口腔粘膜タウ蛋白の測定をELISA法にておこなった。その結果アルツハイマー病例では血管性痴呆例、パーキンソン病例、高齢対照例および若年対照例に比し口腔上皮タウ蛋白量が有意(p<0.05)に高値を示し、口腔粘膜上皮のタウ蛋白をマーカーとして測定することにより簡便にアルツハイマー病の診断を行える可能性が示唆された。
そこで、神経細胞タウ蛋白と口腔上皮タウ蛋白の共通性について詳しく検討するために、いくつかの抗体を用いて免疫組織学的に検討し、さらに培養上皮細胞を用いて神経細胞タウ蛋白のcDNAによるPCRを行なった。その結果、検討した7種類の神経細胞タウに対する抗体のうち4種類においてウェスタンブロットで陽性バンドを検出し、また免疫染色にて陽性となった。非リン酸化タウに対する抗体(BT-2、TAU5)は細胞体に陽性像をみとめ、リン酸化タウに対する抗体(AT-270)は核に陽性となった。C末端に対する抗体は基底細胞の胞体に陽性となった。これらの結果は吸収試験において陰性化したことより目的のエピトープを認識していると考えられた。次に、培養角化細胞を用いて神経細胞タウ蛋白よりデザインされたプライマーによるPCRを行なったところタウ蛋白リピート部位において神経細胞と相同性のあるバンドが検出された。以上の結果より口腔上皮タウ蛋白は神経細胞タウ蛋白と少なくとも一部では共通の構造をもっていることが示唆された。
以上の結果の一部を、第14回日本痴呆学会(2002年10月 大阪)において発表した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] H Hattori, M Matsumoto et al.: "The tau protein of oral mucosa increases in Alzheimer's disease"J. Gerontology, Medical Science. 57. 64-70 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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