2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄異形成症侯群芽球の生物学的特性の解明(新規な芽球精製法を用いた解析)
Project/Area Number |
14571002
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
緒方 清行 日本医科大学, 医学部, 助教授 (20169171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 秀人 日本医科大学, 医学部, 助手 (70256949)
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Keywords | 骨髄異形成症候群 / 芽球 / 生物特性 / 形質 / 造血幹細胞 |
Research Abstract |
前年度から引き続き、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes, MDS)および白血病化したMDSについて、芽球をBlastretreiver液を用いた比重遠心分離で精製し、芽球表面形質や生物学的特性を検討した。 前年度にMDSに特異的な未熟芽球を検出することに成功したが、この細胞特性を詳細に検討したところ、この細胞は、(1)CD45陰性かつCD34陰性で他の造血系統マーカーも発現していないこと、(2)in vitroでマウスstroma細胞と共培養すると、増殖能力は著しく低いもののCD34陽性細胞に分化すること、(3)分離直後の細胞はコロニー形成能を欠くが、stroma細胞との共培養後にコロニー形成能を獲得するすること、などを確認した。これらの知見から、この細胞は、極めて未熟なMDS幹細胞ではないかと考えられた。以上の結果をまとめ論文投稿し(Stem Cells誌印刷中)、また工業所有権の追加申請も行った。現在さらに関連した検討を継続中である。
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