2004 Fiscal Year Annual Research Report
尿細管上皮特異的発現カセットとiKB遺伝子を用いた抗腎間質病変抑制遺伝子の作成
Project/Area Number |
14571033
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Research Institution | Saitama Medical School, School of Medicine |
Principal Investigator |
菅野 義彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30276232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 浩一 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60233342)
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Keywords | オステオポンチン / 尿細管上皮 / 遺伝子導入 / プロモーター解析 |
Research Abstract |
本研究ではマウス近位尿細管上皮細胞(mPTEC)(田辺製薬:菅谷 健氏より供与)を用いて、上流域より段階的に欠失を加えたオステオポンチン(OPN)5' geneにluciferase cDNAを連結したreporter gene constructを作成し、lipofectin法を用いたtransient transfectionによりその転写活性の測定を行った。Transfectionにあたってはpromega社のTransFast Transfection Reagentを用いた。使用したいずれの細胞でもcDNA : TransFast 5μg:20μlの比率で用いたときに最も導入効率がよかった。測定にはpromega社のDual-Luciferase Reporter Assay Systemを用いた。またOPN発現を認めるとされるその他の培養細胞、繊維芽細胞(3T3)、リンパ球/単球(RAW264)を用いて、同様のtransfectionを行うことで、そのpromoter活性の尿細管上皮細胞特異性についての検討を行った。また、PTECでのOPNの発現は恒常的ではない為、TGF-β1刺激下での検討も加えて行った。以上の検討によりOPN geneにおいてmPTECでは刺激の有無に関わらず-606〜-825の領域で発現が亢進した。また、-115〜-189の領域ではTGF-β1刺激により有意に発現が亢進した。3T3での検討では、コントロールでは有意な発現を認めず、TGF-β1刺激下において、-189〜-407の領域、および-115〜-189の領域で有意に発現が亢進した。またRAWでは-115〜-189の領域に転写促進部位が認められた。以上の結果からmPTEC特異的領域として-606〜-825の領域が示唆された。
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Research Products
(1 results)