2003 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素暴露による肺高血圧とエンドセリンに関する研究
Project/Area Number |
14571056
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
山村 英司 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90230531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
高橋 一浩 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50338969)
稲井 慶 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80318063)
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Keywords | 低酸素欠症 / エンドセリイン / 新生仔 |
Research Abstract |
窒素混合気を生直後のマウスに母体と共に吸入させ、低酸素環境下の肺高血圧遷延状態を作り出した。同時に正常の空気の中での飼育により、酸素濃度を除く同一環境下での比較対照とした。肺高血圧の状態が遷延しているかどうかについて、肺血管の中膜の肥厚を組織染色により、また、右室と左室および中隔の重量比を実測することによって証明した。 同様に肺からRNAの抽出を行い、cDNAへ変換した後、RT-PCR法によりエンドセリン関連物質の動向を検索している。現在までのところ優位な差は認められたものはない。エンドセリン-1、-2、-3、およびECE-1、-2について検索をする。 一方、肺高血圧の治療としてバイアグラが世界的には臨床でも使用されている現在、バイアグラ治療によりエンドセリン関連物質の推移を検索している。同様の実験系で半数にバイアグラを皮下注し、残りの半数にバイアグラの溶質であるDMSOを皮下注して、肺高血圧の遷延予防とその機序に関して同様にRTPCR法を用いて検討している。 また、肺高血圧の発生の原点として発生中期の血行動態の検討を同時に行なっている。心機能の評価は胎生12の時期で右室、左室が等圧の時期にバイアグラの肺動脈に対する作用を検討している。
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