2004 Fiscal Year Annual Research Report
TRHノックアウトマウスとゲノムプロジェクトを用い単離した新規脳内ペプチドの解析
Project/Area Number |
14571060
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山田 正信 群馬大学, 医学部, 講師 (90261833)
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Keywords | TRH / MDP1 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
野生型マウスおよびTRHノックアウトマウス(TRHKO)の小脳よりmRNAを抽出し、subtractive hybridizationならびにcDNA microarray法を用いて、TRHKOで発現が低下している遺伝子群を同定した。その中から、活性ペプチドを分泌する候補の一つとしてMDP1というクローンを同定した。このMDP1は、75アミノ酸のペプチドで、18アミノ酸からなるシグナルペプチドに続く配列のなかには、アルギニン・アルギニン、リジン・リジンなどのプロホルモン切断部位のコンセンサス配列が認められ、それぞれ35および9アミノ酸のペプチドが切り出されることが予想された。 そこで、今年度は、これらのペプチドに対して、家兎を免疫しポリクロナール抗体を作製した。これらの抗体は、上記ペプチドに対して特異的に結合し、これらの抗体を用いて特異的なELISA系を確立した。 さらに、ノックアウトマウスの作製並びにプロモーター領域の解析のため、MDP1cDNAをプローブとしてMDP1遺伝子を含むBACクローンを得た。種々の制限酵素にて消化後Southern解析を行い、MDP1遺伝子を含むフラグメントを同定し、マウスMDP1遺伝子の全構造遺伝子を得た。その結果マウスMDP1遺伝子は、5個のエクソンからなり、全長約28kbの遺伝子であり、分泌ペプチドをコードする領域は第4並びに第5エクソンの一部でコードされていることが判明した。
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