2003 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病状態におけるVLDL受容体とDyslipidemiaの成因の解明
Project/Area Number |
14571087
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Research Institution | Faculty of Medical Sciences, University of Fukui |
Principal Investigator |
高橋 貞夫 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (50303376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 浩明 BML研究開発, 代謝調節研究課, 主席研究員
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Keywords | VLDL受容体 / 糖尿病 / 高脂血症 / リポ蛋白リパーゼ / インスリン欠乏 / ノックアウトマウス / 糖尿病モデル動物 / 発現調節 |
Research Abstract |
【目的・方法】メタボリックシンドロームにおけるレムナント蓄積機序の解明のターゲット組織は筋肉・脂肪組織である。末梢リポ蛋白代謝経路の解明のため、1型糖尿病モデルラットとKOマウスにおけるリポ蛋白代謝を比較検討した。【結果】(糖尿病モデルラット)絶食5時間後のTC・TG値はSTZ投与後21日目より高脂血症を示し、28日目において3.7倍・8倍の増加とレムナント粒子蓄積が認められた。心臓・筋肉におけるVLDL受容体蛋白発現は50%と10%以下に低下したが、mRNAの低下はなかった。脂肪組織は長期の糖尿病の影響にて消失した。肝臓でのLDL受容体・LRP-1発現とVLDL産生の差はなかった。ヘパリン投与後のLPL活性はSTZ投与後7日目の高脂血症を示さない時期にすでに低下し同レベルを推移した。(KOマウスモデル)VLDL受容体欠損は、絶食後18時間以降にのみTG増加を示した。LDL受容体欠損状態下でのVLDL受容体欠損は、食後のTC・TG・FFA増加と絶食後24時間においてのみのTG増加を示した。HPLC解析では、食後・絶食に関わらずLDL受容体欠損状態下においてのみレムナント粒子の増加が認められた。【結語】VLDL受容体KOマウスもLPL活性低下を合併しているが脂質代謝の異常の確認は困難であった。糖尿病ラットモデルにおいてLPL活性低下のみでは高脂血症を示さず、筋肉・脂肪組織でのVLDL受容体発現低下との協奏状態下にてレムナント粒子蓄積が認められた。マウスモデルを使用した末梢リポ蛋白代謝経路の研究はその表現型が見逃されている可能性があり、絶食時間の差やHPLCによる解析が必要である。
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Research Products
(1 results)