2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571250
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
山本 順司 財団法人癌研究会, 癌研究所, 研究員 (40342654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋浦 明夫 財団法人癌研究会, 癌研究所, 研究員 (70345221)
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Keywords | 肝腫瘍 / 腫瘍-非腫瘍間線維組織 / DNAチップ / 血管侵襲 |
Research Abstract |
昨年から、主に転移性肝癌切除例を対象に切除標本から腫瘍と非腫瘍組織の採取と保存を開始し、本年度までに40例について検体を保存した。40例の内訳は、結腸癌肝転移26例、直腸癌肝転移14例であった。それらについて、病理形態学的検討を行った。胃癌肝転移の1例は解析を除外した。 検討項目は、腫瘍数、最大腫瘍径、門脈侵襲の有無、肝静脈侵襲の有無、胆管侵襲の有無、神経(周囲)侵襲の有無、腫瘍-非腫瘍間結合織の発達の程度(なし、軽度発達、高度発達)、腫瘍辺縁での単核球浸潤の程度、である。 これらは、予後や名前により読影結果が影響されないように、症例の名前を伏せてプレパラート番号をIDとして使用して行った。腫瘍数は最小1個から最大17個まで(平均2.4個)、最大腫瘍径は平均3.5cm(1.5-7)であった。門脈侵襲は9例(22.5%)で観察された。肝静脈侵襲は3例(7.5%)で、胆管侵襲は12例(30%)、神経侵襲は10例(25%)で陽性であった。組織分化度、壊死の割合については検討中である。腫瘍-非腫瘍間結合織の発達の程度は、発達なし26例(65%)、軽度発達10例(25%)、高度発達4例(10%)であった。 それらから、腫瘍-非腫瘍間結合織の発達の程度により、発達なし4例、軽度発達4例、高度発達4例を抽出して、DNAチップを使ったゲノム解析を行い、結合織の発達に関与する可能性のある遺伝子パタンを検討する予定である。
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Research Products
(6 results)