2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571254
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
加賀谷 聡 秋田大学, 医学部, 助手 (60323143)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 和幸 秋田大学, 医学部, 講師 (00291617)
山本 浩史 秋田大学, 医学部, 助教授 (10270795)
山本 文雄 秋田大学, 医学部, 教授 (00127474)
|
Keywords | 細胞移植 / ペースメーカー細胞 |
Research Abstract |
本年度の実験は細胞培養を中心に行った。心筋細胞の場合、初代培養を行っても、すぐにアポトーシスに陥ってしまい、継代培養を行うことは困難であった。ある程度の集率で生きた細胞を得るためには新生仔犬の心筋細胞を培養していくほかはないようであった。 しかしながら、それでは、臨床応用を考えた場合には、心筋細胞の入手はほとんど困難であると考えられた。そのため、われわれは新たに2つの方法を考えた。一つは、洞結節周囲の心房筋を組織として取り出し、凍結保存の後、再び解凍し、同種移植を行うものである。凍結保存をすることにより免疫原性を低下させ、洞結節をその周囲の組織を含めてそのまま心房筋に移植してしまうものである。移植後の心電図、およびペーシングを行った後の心電図により、移植洞結節の機能について評価検討予定である。もう一つは、雑種成犬の骨髄細胞の初代培養を行い、付着系の細胞である骨髄間質細胞を培養分離し、5-アザシチヂンを付加することにより、約2〜3週間培養することにより、自己拍動をする細胞が得られた。今後は、この細胞をクローニングすることによりCMG細胞株を樹立し、細胞を採取した犬の冠動脈より注入することにより、自己細胞移植を行い、CMG細胞の心筋細胞内での表現型について検討する予定である。また、CMG細胞の表面にはPKH26という蛍光標識マーカーを付けることにより、移植細胞が生着しているか否かを評価する予定である。
|