2002 Fiscal Year Annual Research Report
無細胞化処理心臓弁の移植後弁葉細胞再生に関する研究
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14571274
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
坂口 秀仁 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (40295803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 高士 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (80316067)
長阪 重雄 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20347553)
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Keywords | 心臓弁移植 / 無細胞化処理 / 細胞再生 |
Research Abstract |
凍結保存組織は移植後にcell viabilityを保ちながら抗原性が減少すると考えられ、保持されたcell viabilityが組織の修復に関与している可能性がある。われわれは凍結保存ラット大動脈グラフトの組織修復に関与する遺伝子群発現の移植後における経時的変化を検討すべく、凍結保存ラット胸部大動脈を同種同系、および同種異系のそれぞれの系において腹腔内に移植しcell viabilityを評価した。Cell viabilityの評価にはVEGF, HGF, bFGR,およびregeneration-assodated geneのmRNAをreal-time quantitative PCR法を用いて定量化する方法を用いた。これにより移植組織の修復と細胞保持にはこうした遺伝子群が関与しており、これらは移植したグラフトより発言していることが示唆された。と同時にこれらの指標を用いて移植組織のcell viabilityの評価が施行できることを確認した。またVEGF, HGF, bFGFのmRNAは移植後一時的に減少するものの移植後9日目以降で上昇に転じ、cytokineの上昇が組織修復に関与していると考えられた。さらにわれわれはこうした評価法を用いてtissue engineering heart valveの移植後のcell viability評価を行うべく、無細胞化処理弁を作成し現在その指摘名作成法と、生体内での移植後の再細胞化について検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 長阪重雄, 谷口繁樹: "同種心臓弁移植を中心とした凍結保存組織移植の現状"低温医学. 28巻2号. 74-76 (2002)
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[Publications] 西崎和彦, 長阪重雄, 谷口繁樹: "凍結保存心血管移植におけるviabilityの検討"低温医学. 28巻2号. 69-73 (2002)
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[Publications] K.Nishizaki, H.Sakaguchi S.Nagasaka et al.: "Evaluation of rat arterial allograft viability by measuring cytokine mRNA using real-time quantitative PCR"Transplantation Proceeding. 35. 96-98 (2003)
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[Publications] T.Kiji, S.Nagasaka, H.Sakaguchi et al.: "Temporal changes in regeneration-associated gene expression in cryopreserved rat vascular graft"Transplantation Proceeding. 35. 506-508 (2003)