2002 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄慢性圧迫による脊髄症発生における局所脊髄血流量に関する研究
Project/Area Number |
14571328
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
荻野 雅宏 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80224137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 彪 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90231290)
朝来野 佳三 獨協医科大学, 医学部, 助手 (00316548)
川本 俊樹 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50301461)
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Keywords | anterior column / autoradiography / blood flow / cervical spondylosis / choline acetyltransferase / immunohistochemistry / spinal cord |
Research Abstract |
1)Wistar rat(体重250〜300g)を用い、イソフルレンによる全身麻酔の下、第5・6頸椎椎弓下に膨張性ポリマーを挿入して局所脊髄圧迫を作成した。急性脊髄損傷のないことを確認した上で、3週ごとに自発性運動量を回転式運動量測定ケージで、また強制運動能力をトレッドミルならびに傾斜姿勢維持測定板にて計測した。自発運動量はこの24週では変化は見られないが、強制運動量は圧迫開始後17週より低下し始め、進行性に悪化した。 2)動物は術後3、6、9、12、24週の各時点に屠殺した。経心灌流固定ののち全脊髄を摘出し、スライサーにて圧迫部位を含む連続切片を作成する。脊髄前角において、choline acetyltransferase(ChAT)活性を免疫組織学的に検討した。ChAT活性は、脊髄前角細胞数にほぼ平行して変化していた。 3)各群とも別グループの動物を準備し、上記の各時間にSakuradaらの方法によりautoradiographyを得た。すなわち、100μCi/kg体重の14C-IAPを30秒間に静し、注入終了と同時に屠殺。全脊髄を摘出し、直ちに急速凍結した。これより厚さ20μmの凍結切片を作製し、スライドグラスにマウントして風乾、これより得られるautoradiogramを解析したところ、脊髄前角の血流低下が示唆された。なお、採血サンプルのradioactivityから局所脊髄血流量を算出する予定であったが、屠殺(断頭)後脊髄摘出までの時間制限を克服できず、定量化は現在難航している。 4)各群ともさらに別グループの動物を準備し、上記の各時間に屠殺する。経心灌流固定ののち全脊髄を摘出し、パラフィン包埋後圧迫部位を含む連続切片を作成する。H-E染色ののち形態学的検討を行った。脊髄前角細胞は圧迫開始後9週から減少し始め、24週後には60%程度にまで減少した。
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