2003 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム蛍光分光解析と蛍光二重標識による脳腫瘍細胞分布の術中同定法の確立
Project/Area Number |
14571345
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30224413)
宮武 伸一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90209916)
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Keywords | 腫瘍 / 可視化 / センサー / 分光解析 / 蛍光標識 / ロボット |
Research Abstract |
リアルタイム蛍光分光解析 術中のリアルタイム分光を行い、腫瘍および正常のでのスペクトルを計測した。その結果、腫瘍部分で蛍光スペクトルを検出した。その際の時間分解能は、3msecであり、リアルタイムの計測が可能であった。 励起光源の改良 励起光源として、従来はカール・ストルツ社製のD-lightを用いていた(キセノン光源にバンドパスフィルターをかけたもの)。さらに励起効率を上げるべく、高出力青色レーザー光源(405nm,300mw)を製作した。この光源により、励起効率の著しい向上することを確認しえた。 センサー型ロボットの完成 光ファイバー型腫瘍センサーと超音波メスを組み合わせて、センサー型腫瘍切除ロボット(インテリジェント・メス)の試作機が完成した。 人摘出脳腫瘍組織でのセンサー型ロボットの作動テスト 人悪性脳腫瘍の摘出標本を用いて、センサー型手術ロボットの作動テストを行った。以下の項目を評価した。 A)腫瘍蛍光のセンサーの感度 弱い腫瘍蛍光の部位でも十分な感度で検出することを確認した。 B)外乱光による誤動作 外乱光による誤動作がまったく無いことを確認した。 C)メス出力のコントロール状況 蛍光強度に応じて超音波メスの出力が制御されることを確認した。この際、時間のずれは全く無かった。さらに、腫瘍部分が、超音波により破砕されるのを確認できた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshinaga Kajimoto et al.: "Fiber-optic spectroscopic detection of neoplasm by intraoperative fluorescence labeling"International Congress Series. 1259. 33-38 (2004)
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[Publications] Ichioka Tsugumichi et al.: "Enhanced detection of malignant glioma xenograft by fluorescein-human serum albumin conjugate"J of Neuro-Oncology. 67. 47-52 (2004)