2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571355
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 則一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90333806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沼 正宏 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90344663)
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Keywords | 軟骨細胞 / テストステロン / アポトーシス / 細胞増殖 / エストロゲン |
Research Abstract |
平成15年度は2つの実験を行った。まず、ネンブタール静脈麻酔下に、8週齢の雄の日本白色家兎から精巣を摘出した。10、15、20、25週齢でそれぞれ安楽死させた。すなわち、精巣摘出-屠殺時期で、8-10、8-15、8-20、8-25週群の4つのグループを作った。また、コントロールとして、10、15、20、25週齢の正常なウサギのグループを作った。屠殺時に採血し、テストステロン濃度が精巣摘出群では、検出閾値(0.1ng/ml)以下であることを確認した。脱灰、パラフィン包埋後、2.5μmの薄切スライドを作成し、HE染色、PCNAとCaspase-3、Osteopontinなどの免疫染色を行った。精巣摘出群では、増殖細胞層の柱状構造が正常家兎より早く乱れ、また増殖細胞層の軟骨細胞の形態が肥大化する傾向が見られた。また、免疫染色からは軟骨細胞の精巣摘出により、増殖能の低下、細胞死が増加する傾向が見られた。 次いで、in vitroでの軟骨細胞に対する性ホルモンの負荷の影響を知るため、軟骨細胞の分離培養を行った。胎生17日目の鶏の胸骨を摘出し、HE染色で頭側1/4が肥大細胞で、尾側1/2が非肥大細胞で構成されていることを確認した。胸骨の頭側5mmと尾側8mmを採取し、Gerstenfeldらの方法に準じて培養した。培養した細胞からRNAを抽出し、reverse transcription-polymerase chain reaction(RT-PCR)法を行った。頭側の軟骨細胞はX型コラーゲンを、尾側はII型コラーゲンを産生していた。すなわち、mRNAレベルで、前者が成熟した肥大細胞、後者が未熟な非肥大細胞であることが確認された。この細胞培養系を用いて、性ホルモンの負荷実験を行った。テストステロン、エストロゲンを10-10、10-9、10-8、10-7、10-6mol/lの濃度勾配をつけ負荷した。テストステロンでは、細胞増殖能の増加、エストロゲンでは、細胞死が増加する傾向が見られた。
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