2002 Fiscal Year Annual Research Report
水溶性Forskolinに関する基礎的研究:強心作用にアシドーシスが及ぼす影響
Project/Area Number |
14571418
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田中 誠 秋田大学, 医学部, 助教授 (50236634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 俊昭 秋田大学, 医学部, 教授 (50156048)
木村 哲 秋田大学, 医学部, 助手 (00312702)
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Keywords | アシドーシス / Forskolin / 強心作用 |
Research Abstract |
本年度の研究成果 18匹のラットを無作為にpHa=7.4,7.2,7.0の3群に分けた(各群n=6)。それぞれのpHa=7.4,7.2,7.0となるように2規定の塩酸を持続静脈内投与し、1時間後に各種循環のパラメーターを測定したところ、BP, HR, CO,EmaxはpHa-dependentに低下したが、CVP, SVRの値はpHaに影響されず各群に有意差はなかった。その後、水溶性Forskolin(アデール^<TM>)を1,3,6μg/kg/minの速度で持続静脈内投与し、1時間後に同様にhemodynamic parameterを測定したところ、各群においてForskolin のdose-dependentにCO, HR, Emaxは増加し、SVRは低下、一方BPはForskolinのdoseに影響されなかった。Forskolinのdoseによる各parameterの増加率を比較したところ、COやEmaxの増加やSVRの低下はpHaに影響されないことが分かった。本研究の結果は、今までの強心薬(カエコラミン、PDEIII阻害薬)の作用がpHa-dependentに抑制される事とは全く異なり、水溶性Forskolinによる強心作用の増強は、pHaによる影響を受けない事を示している。
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