2003 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオーム解析による前立腺癌のアンドロゲン非依存性獲得メカニズムの解明
Project/Area Number |
14571518
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
頴川 晋 北里大学, 医学部, 講師 (60160347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小寺 義男 北里大学, 医学部, 講師 (60265733)
大石 正道 北里大学, 医学部, 助手 (40233027)
奥野 紀彦 北里大学, 医学部, 助手 (80317031)
前田 忠計 北里大学, 理学部, 教授 (90265728)
馬場 志郎 北里大学, 医学部, 教授 (00051889)
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Keywords | 前立腺癌 / 癌特異遺伝子 / プロテオーム / 二次元電気泳動 / アンドロゲン |
Research Abstract |
【背景】われわれは、前立腺癌がホルモン依存性から非依存性へと変化するときの組織内タンパク質のダイナミックな変動をプロテオーム解析の手法を用いて追及してきた。そのなかで、転写翻訳に働くタンパク質が高分子量領域に分布することをつきとめ、アガロース二次元電気泳動(2-DE)法を適用して、とくに高分子量タンパク質に注目した解析を行っている。しかし、従来のアガロース2-DE法では各泳動ゲル間でのタンパク質スポット比較が難しいという欠点があった。今回、蛍光色素によるTwo Dimensional Differential Gel Electrophoresis(2D DIGE)法を応用したアガロース2D DIGE法を開発し、高分子領域でのより明確なタンパク質の変動の確認を試みた。【方法】ヒト前立腺癌細胞であるLNCaPをオスヌードマウスに接種し、除睾の有無によりホルモン依存性と非依存性腫瘍を作成した。各腫瘍のタンパク抽出液をアガロース2D DIGE法で展開し、コンピュータ解析により変動を示したスポットを確認した。それらのスポットから得られたタンパク質をタンデム質量分析計を用いて解析同定した。【結果】アガロース2D DIGE法により、各群間に明らかな変動を示す24個の高分子タンパク質スポットを確認した。これらのスポットはすべて同定され、その結果アンドロゲン非依存性獲得に伴い10スポット7種類のタンパク質が増加し、14スポット12種類のタンパク質が減少していたことが明らかになった。これらのうち、9スポット6種類のタンパク質はマウス由来のものであったため、残りの13種類が癌細胞由来のものであった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Egawa S, et al.: "Delayed recovery of urinary continence after laparoscopid radical prostatectomy."Int J Urol. 10. 207-212 (2003)
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[Publications] 車 英俊, 頴川 晋他: "Proteomic analysis of urological malignancies."Recent Res.Devel.Cancer. 4. 643-652 (2003)
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[Publications] Egawa S, et al.: "Changes in prostate-specific antigen and hormone levels following withdrawal of prolonged androgen ablation for prostate cancer."Prostate Cancer and Prostatic Disease.. 6. 245-249 (2003)
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[Publications] 車 英俊, 頴川 晋他: "Weekly paclitaxel plus estramustine combination therapy in hormone-refractory prostate cancer : A pilot study."Int J Urol. 10. 470-475 (2003)