2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト化SCIDマウスによるヒト同種移植の慢性拒絶反応における血管病変に関する研究
Project/Area Number |
14571526
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
白木 良一 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (70226330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 ひと美 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (00319261)
星長 清隆 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30229174)
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Keywords | 臓器移植 / 慢性拒絶反応 / SCIDマウス |
Research Abstract |
humanizcd(ヒト化)SCIDマウスを確立し、マウス内でヒト免疫環境を再現する事に成功した。このhu-PBL-SCIDマウスはその血流中にヒト免疫グロブリン、ヒトTリンパ球の存在を認めた。 充分なインフォームド・コンセントにより提供者より頂いた同種ヒト腸間膜細動脈をヒト化SCIDマウスの大動脈にマイクロ・サージリーにより移植し、その血流の維持を直視下に確認した。短期間の免疫抑制(シクロスポリンorタクロリムス)を使用することによりこれを生着させた。その後、徐々にこれを解除することで細動脈内での慢性拒絶モデルの作成を試みているが、免疫抑制療法の維持と解除のタイミングおよび至適レジメを決定することが非常に困難である。 今後、このモデルが完成し病理学的な拒絶反応を確認した時点において、免疫組織法あるいは蛍光抗体法を用いてその拒絶反応に関わるヒト免疫担当細胞をcharacterizeする。慢性拒絶血管病変については特に種々のサイトカイン及び蛋白産生が関与していることが示唆されている。特に、サイトカイン産生あるいは細胞接着因子の発現等についてはRT-PCR法およびReal-Time PCR法により、各mRNAにつき検討する予定である。 同種移植の慢性拒絶反応における血管病変の成立機序を解明することが本研究の目的であり、本研究でより現実に近い実験系においてこれらが実際に解明される可能性は充分に期待できるものと考えられる。本研究結果の一部を臨床データと併せて泌尿器科紀要誌(48巻、691-695頁、2002)に投稿し、受理された。
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Research Products
(1 results)