2003 Fiscal Year Annual Research Report
受精卵におけるアポトーシス抑制因子の解析、およびその臨床応用
Project/Area Number |
14571535
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
福田 淳 秋田大学, 医学部, 講師 (80250877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊誠 秋田大学, 医学部, 教授 (40002216)
熊谷 仁 秋田大学, 医学部, 医員(臨床) (60333936)
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Keywords | 受精卵 / アポトーシス / サバイビン / カスペース |
Research Abstract |
Survivinの調節因子について Survivinの発現を調節する機構について解析を行った。胚1個のsurvivin mRNAを定量するために、one step real time RT-PCR法を開発した。この方法によるsurvivin mRNA量の解析ではGVを有する卵子に最も発現量が高く、減数分裂、受精後に漸減し、2細胞期で最も低下した。その後、8細胞期まではその発現量は変化なく、桑実胚以降、漸増した。細胞周期におけるsurvivin mRNA量を検討するために、桑実胚に対して、微小管重合阻害をしめすnocodazoleを添加してG2/M期で停止させた群と、contor群を比較検討した。その結果有意に(2倍)nocodazole群で発現量が増加した。このことから、survivinは細胞分裂期に増加し、細胞分裂機構に重要な機能を持っているものと推察された。GV期卵において、最も、survivin mRNA量が多かったことから、survivinは減数分裂開始以前に相当量卵子内に蓄積されており、受精後の正常な核分裂に関与しているものと推察された。.このことから、高齢に伴う卵子の質の低下とsurvivinの蓄積量に関係があると考えて、高齢マウスと若齢マウスの未受精卵におけるsurvivin mRNA量を定量し、比較した。その結果、高齢マウスでは若齢マウスの0.45倍と低下していた。また、blastocystにおけるsurvivinのmRNAの調節はTGF-αによってupregulateされ、その後のapoptosis発現を抑制することも明らかにした。
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Research Products
(1 results)