2003 Fiscal Year Annual Research Report
早産発生過程における前方視的サイトカイン ネットワークの動態と早産予知の検討
Project/Area Number |
14571580
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
谷 昭博 北里大学, 医学部, 講師 (50207164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 泰裕 北里大学, 医学部, 助手 (20327430)
前原 大介 北里大学, 医学部, 助手 (10286338)
金井 雄二 北里大学, 医学部, 助手 (00306557)
菊地 信三 北里大学, 医学部, 助手 (00337982)
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Keywords | IL1β / IL6 / IL8 / TNFα / 切迫早産 / 頚管粘液 / 早産リスク |
Research Abstract |
妊娠22〜24週において頚管粘液中のサイトカイン測定を行った妊婦は3720例のうち、妊娠30週未満に早産となった例の頚管粘液中サイトカイン濃度は、IL1β:168.6±45.1TNFα:55.8±24.1、IL6:201.1±104.3、IL8:27743.2±6964.9(pg/ml)で、満期産群のIL1β:15.4±5.4、TNF:120±4.1、IL6:38.2±8.5、IL8:8970.4±846.1(pg/ml)に比較して有意に高値をしめした。ただし、IL1β、TNFα濃度の多くは測定感度以下を示すものが多く、早産予測にはIL6、1L8測定が有効と考えられた。これに対しIL10、GM-CSF、TNFsRI、TNFsRII、IL1R antagonistに優位な差はなかった。この中でIL10、GM-CSF濃度は多くが測定感度以下で測定の意義は少ないと思われる。またTNFsRI、TNFsRII、IL1R antagonist濃度は頚管粘液中に高濃度存在しており、この事がIL1β、TNFα濃度の多くが測定感度以下を示すものが多く存在した理由とも考えられる。今後は、IL6、IL8濃度上昇例を継続的に測定し、このIL1β受容体拮抗、TNFα受容体濃度との比較検討を行うと共に、膣内にクロマイ膣錠を投与し、抗細菌治療を行う事で早産を抑制可能かを検討する。
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Research Products
(2 results)