2003 Fiscal Year Annual Research Report
タモキシフェンによる子宮内膜癌とその関連病変における造腫瘍能の解析
Project/Area Number |
14571597
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
蜂須賀 徹 福岡大学, 医学部, 助教授 (70180891)
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Keywords | 子宮内膜癌 / 子宮内膜ポリープ / タモキシフェン / ホルモンリセプター / K-ras遺伝子 / Ki-67 |
Research Abstract |
タモキシフェンに関連した子宮内膜ポリープのK-rasの変異の検索を行い11例中7例に変異を認め、GAT変異4例、GCT変異2例であり、enrich PCR-ELMAでは一例変異を決定できなかったが、これは、それぞれの検査の感度によるものと推測された。この結果は、これまでの報告と比して高頻度であり、また通常の子宮内膜癌で報告されている変異はGTT変異が多く、タモキシフェンに関連した子宮内膜ポリープのK-ras変異は通常の子宮内の発癌過程で起こる変異と異なる可能性が示唆された。以上の件に関しては、第55回日本産婦人学会総会シンポジュウムにて発表し、その一部はcancerに誌上発表した。 さらに日本の9大学病院と1がんセンターからタモキシフェンに関連した子宮内膜癌を56例収集して解析を行った。タモキシフェン内服中に子宮内膜癌を発症した患者30例とタモキシフェン内服後に子宮内膜癌を発症した患者26例について病理組織学的に解析すると肥満度などの臨床事項は両群で有意差はないが、内服終了後に発症した子宮内膜癌は内服中に発症した子宮内膜癌より有意に多く筋層浸潤、脈管侵襲、リンパ節転移を認めた。患者予後も3年累積生存率で内服中患者が96.4%、内服後患者が74.8%で有意に不良であった(P<0.04)。以上の結果からタモキシフェン内服患者は内服終了後も注意深く経過を観察する必要があると考えられた.この結果は第56回日本産婦人科学会の発表に採用されている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hachisuga T, et al.: "Histopathologic analysis of the laparoscopically treated ovarian endometriotic cysts with special reference to loss of follicles"Hum Reprod. 17. 432-435 (2002)
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[Publications] Emoto M, Hachisuga T (4番目) et al.: "Clinical usefulness of color dopper ultrasound in with endometrial hyperplasia and carcinoma"Cancer. 94. 700-706 (2002)
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[Publications] Hachisuga T, et al.: "K-ras mutation in ta moyifen-related endometrial polyps"Cancer. 98. 1890-1897 (2003)
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[Publications] Udou T, Hachisuga T (2番目) et al.: "The role of c-Jun protein in proliferation and apoptosis of the endometrium throughout the menstrual cycle"Gynecol Obstet Invest. 57. 121-126 (2004)
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[Publications] 蜂須賀 徹: "乳癌術後選択的エストロゲン受容体調節薬内服婦人の子宮体癌検診"日産婦誌. 55. 975-982 (2003)
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[Publications] 南部雅美, 蜂巣賀 徹(8番目): "子宮内膜異型増殖症と高分化腺癌(G1)の細胞学的鑑別所見"日本臨床細胞学会九州連合会雑誌. 34. 135-139 (2003)