2002 Fiscal Year Annual Research Report
気道粘膜の遅発性細胞障害発現機序に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
14571641
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
久松 建一 日本大学, 医学部, 助教授 (60165107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 肇 聖マリアンナ医科大学, 形成外科, 講師 (60193603)
牧山 清 日本大学, 医学部, 講師 (00139172)
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Keywords | 鼻粘膜 / iNOSmRNA / COX-2mRNA |
Research Abstract |
研究初期には手術時に得られた副鼻腔粘膜、ポリープ組織片を用いて、鼻副鼻腔粘膜のinducible nitric oxide synthase(iNOS)mRNAおよびcyclooxigenase 2(COX-2)mRNA検討を行っていたが成功しないので、上皮細胞培養を行い、下記の条件でRT-PCRによるG3PDHmRNAの増幅に成功した。 1.G3PDHのPCRの条件は、denaturation at 94℃ for 10sec.,No.of Cycle: 33cycles, denaturation at 94℃ for O sec.,annealing at 57℃ for O sec. 2.extention at 72℃ for 15 sec. 現在、iNOS mRNAおよびCOX-2mRNA増幅のプライマーを検討中である。 下記の問題点を検討中である。 (1)目的の遺伝子が増幅されないのはprimerに問題がある可能性がある。 (2)これまでの組織にiNOSやCOX2が発現量されていない又は発現量が少ない可能性がある。 そのため組織から細胞系に変更し、PMA等でiNOSやCOX2を十分に発現させた後、PCRの条件を検討すべきである。(この際、Primerに問題があるかどうかを判定する)。 これに関連して、固有鼻腔粘膜より副鼻腔の粘膜がNOの産生量が多い。下鼻甲介粘膜の検討(最近の免疫蛍光染色による報告)では、アレルギー性鼻炎患者の鼻粘膜は、無刺激状態でiNOS発現量が多いが、INF-γ、TNF-αの刺激によっても増量しない。正常人の粘膜ではこれらサイトカインの刺激によってiNOS発現が増強したなどの報告があるが、RT-PCRを用いた論文はまだない。
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