2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571666
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
宇治 幸隆 三重大学, 医学部, 教授 (40024799)
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Keywords | 加齢 / 隅角部断面検査 / 網膜厚み / 解析ソフトウェア |
Research Abstract |
日本人の眼の加齢による構造変化を研究し、種々の眼疾患の予防に役立てることを目的に本研究を遂行している。閉塞隅角緑内障の発症にかかわる前眼部の主として隅角部を超音波生体顕微鏡(UBM)によって、加齢黄班変性や黄班円孔の発症の場である眼球後部の網膜を光干渉断層計(OCT)によって記録し、年齢との関係について検討を行っている。共同研究者の石川によってUBMの静的画像の解析ソフトウエアは完成し、それを使って現在明暗による虹彩と隅角部の加齢による変化を解析中である。またUBMの動的画像の解析のためのソフトウエアは現在開発中であるので、完成ししだい解析に取りかかる予定である。さらに日本人以外の人種の前眼部構造と比較することによって、閉塞隅角緑内障の予防措置を開発できると考え、共同研究者の石川が現在データの収集を行っている。今日までの研究成果については論文として出版され(Japanese Journal of Ophthalmology 2002,Journal of Glaucoma 2002)、隅角圧迫による構造的変化についても論文投稿中である。OCTを用いて多数の正常人眼の主として黄班部の網膜厚みと眼軸長との関係について解析し、従来からの理論と異なり、長眼軸長眼でも中心窩網膜の厚みは薄くはならないという画期的な結果を論文として印刷中であり(Retina 2003)、黄班円孔の発症機序の解析にも役立つと考えている。さらに緑内障や糖尿病などの眼疾患による網膜厚みへの影響と加齢との関係を検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Ito, K.Matsunaga, K.Esaki, R.Goto, Y.Uji: "Spraciliochoroidal Fluid in the Eyes Indicates Good Intraocular Pressure Control Despite Absence of Obvious Filtering Bleb after Trabeculectomy"Journal of Glaucoma. Vol11 No.6. 540-542 (2002)
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[Publications] K.Sugimoto, K.Ito, K.Esaki, M.Miyamura, M.Sasoh, Y.Uji: "Spraciliochoroidal Fluid at an Early Stage After Trabeculectomy"Japanese Journal of Ophthalmology. Vol46 No.5. 548-552 (2002)
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[Publications] Y.Wakitani, M.Sasoh, M.Sugimoto, Y.Ito, Y.Uji: "Macular Thickness Measurements In Healthy Subjects with Different Axial Lengths Using Optical Coherence Tomography"RETINA. (In print). (2003)