2003 Fiscal Year Annual Research Report
早期免疫寛容の導入によるミニブタにおける同種舌移植
Project/Area Number |
14571725
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
垣淵 正男 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50252664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
辻 恒治郎 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30330450)
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Keywords | ミニブタ / 早期免疫寛容 / 同種移植 / 舌移植 |
Research Abstract |
(1)ミニブタにおける同種舌術後の経過観察では、術後6ヶ月以上の生存例が得られず、神経の再支配による舌の運動も認められなかったため、粘膜、筋肉などの組織学的な検討および同種舌移植後の発声、嚥下などの機能の評価は引き続き行なったが、筋電図による移植舌内の筋肉の機能評価は行なえなかった。本来、実験動物の咀嚼、嚥下機能に大きく影響する手技であるため、手術後の厳重かつ継続的な管理が必要であると思われるが、今回の実験ではそれが充分ではなかったと考えられる。術後評価可能な長期生存例が得られる手技および設備の確立が必要であろう。 (2)major histocompatibility complex (MHC)の一致した動物間および一致しない動物間で免疫抑制剤の短期間投与による免疫寛容の導入も、実験動物の長期生存例が得られなかったことから、予定していた実験期間内には着手できず、その条件の確立は今後の課題として残った。 (3)移植片による宿主への障害(GVHD)、移植組織へのリンパ球浸潤の状態、末梢血におけるリンパ球のchimerism、同種皮膚移植に対する反応などについて検討、免疫寛容状態について分析も検討の対象となりうる検体数の制約から分析には至らなかった。 (4)移植舌の術後1年以上の長期的な機能、肉眼的および組織学的な形態についても同様に検討の対象となる検体が得られなかった。従って、結果的には評価は行なえなかった。
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