2003 Fiscal Year Annual Research Report
歯科用X線撮影における実践的臨床実習方法とその評価法の確立
Project/Area Number |
14571799
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 司 昭和大学, 歯学部, 講師 (40241038)
関 健次 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245820)
荒木 和之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (50184271)
花澤 智美 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245872)
木村 幸紀 昭和大学, 歯学部, 講師 (20225072)
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Keywords | 歯学教育 / 臨床歯学 / チュートリアル教育 / 問題基盤型学習 / OSCE |
Research Abstract |
本年度の主たる目標は歯学部4年次の「歯科放射線学」の授業中に行うPBLパッケ-ジを作成し、それを施行すること、その結果をアデレード大学のTownsend教授と検討すること、すでに継続中の臨床実習で施行したPBLと実習の評価法(観察記録とOSCE)を検討することであった。 授業に導入したPBLシナリオは4種で、各3ない4回のコアタイム(教員が直接、学生の学習に関わる時間)とした。シナリオおよび教室内でのPBLについての客観的な評価はできないが、学生・教員の評価はいずれも好意的であった。Adelaide大学Townsend教授との協議によれば、1)教室でグループ分けして行うことは可能である、2)テユーターが3-4人であっても廻りながら学生を援助できる、3)グループの報告はサマリーとして、2ページを最大とする、key pointを5-6個示し、出典を明示する、学生個々の関与を追加する、4)試験はPBL全体で1回、DLPでの学習と同様な様式とする、5)グループ討論の内容を日誌で確認する、6)評価はグループ作業と発表、日誌などを総合して行う、とのことで、今後の改善点が明らかになった。また本年度もAdelaide大学のPBLテユートリアルに参加したところ、カリキュラムの中でPBLが効果的に機能しているといえた。シナリオの執筆については同大学Tracey Winning氏から数々の示唆を頂いたが、今後はその点での系統的な学習が必要といえた。 一方、臨床実習中に施行したPBLはテユートリアル形式にて行われ、学生の評価は高かった。また臨床実習の日常評価(SCOT)による評価では新たに評価シートを開発し、それを用いた結果、OSCEによる評価との相関が高く、今後、臨床実習の評価に使用できるといえた。
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Research Products
(1 results)