2002 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病の心筋虚血障害への関与:基礎的メカニズムの解明
Project/Area Number |
14571806
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
宮前 雅見 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20298821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堂前 尚親 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60115889)
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Keywords | heart / preconditioning / ischemia / periodontitis / atherosclerosis / nitic oxide / ADMA |
Research Abstract |
まず今年度はischemic preconditioning(PC)のエネルギー代謝保護効果の機序としてreactive oxygen radicals(ROS)の関与について検討した。PCは虚血中の心筋内ATP, phosphocreatine,細胞内pH、細胞内pHを保持した。ROS scanevgerであるN-2-mercaptopropionyl glycine(MPG)をPC開始前より投与するとこの保護効果は消失した。PCの機序としては種々のmediatorが提唱されているがROSはtriggerとして重要な役割をしていると考えられた。歯周病の心筋虚血への関与については臨床面での検討を行っている。今年度は歯周病のない正常者100名の血中コレステロールを測定した。正常範囲内(220mg/dl以下)、軽度上昇(221-240mg/dl)、中等度上昇(241-280mg/dl)、高度上昇(281mg/dl以上)の4群に分けてそれぞれ血圧、心電図変化、腎機能を検討している。また、血管内皮細胞障害の指標としてnitric oxide synthase inhibitorである血中asymmetric dimethylarginine(ADMA)を測定中である。また、頚動脈エコーにて内膜肥厚を、血管硬度の指標として脈波伝播速度(Pulse Wave Velosity)を、血管狭窄の指標として足関節/上腕血圧比(Ankle-Brachial Index)を測定する予定である。今後は歯周病患者における同様の検討する。以上よりADMAとその他の危険因子、動脈硬化度との相関関係をStepwise Multiple Regression Analysisにて解析し歯周病患者において血管内皮細胞障害が存在するか否かを検討し心筋梗塞発症への関与を明らかする。
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Research Products
(1 results)