2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571897
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
藤澤 健司 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40228979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 洋二 秋田大学, 医学部附属病院, 助教授 (20200214)
石川 邦夫 九州大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90202952)
中西 宏彰 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00243717)
北岡 栄一郎 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60343307)
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Keywords | 炭酸カルシウム / ハイドロキシアパタイト / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 生体材料の吸収 |
Research Abstract |
平成14年度では、炭酸カルシウムの粒度調整を行い、リン酸水素カルシウムと混和後、中性リン酸水溶液を加えて硬化体を作成した。さらに種類の異なる炭酸カルシウムを用いて、約24時間でハイドロキシアパタイトに変換することを確認した。 平成15年度では、この試作セメントの破骨細胞に対する吸収活性の評価を行った。まず、試作セメントの弱酸性溶液に対する溶解性を調べた結果、酸溶液が増大するにしたがって、アパタイトの溶解量も大きくなることがわかった。ついで、破骨細胞による吸収性の実験を行った結果、セメント硬化体は破骨細胞により吸収されること、その溶解速度は溶解性実験の結果に一致しているという結果を得た。 平成16年度では、試作セメントの骨形成能に関する評価を行った。試作セメント上で骨芽細胞を培養し、骨芽細胞の分化マーカーについてRT-PCR法を用いて定量的にかつ経時的に測定し、検討を行った。その結果、従来型のアパタイトセメントと同様に骨形成能が上昇することがわかった。しかしながら、従来型と比較した場合、その差は有意ではなかった。次に、実験動物を用いて、同セメントを脛骨に埋入後、その組織学的検索と新生骨量と吸収量を骨置換速度の観点から検討した結果、同セメントの骨置換は組織学的には従来型とほぼ同様であったが、これは埋入期間が短かったことが原因とされる。
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