2003 Fiscal Year Annual Research Report
齲蝕下乳歯象牙質の微小硬度と弾性率がレジンの接着性に及ぼす影響
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14571955
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
細矢 由美子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80112803)
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Keywords | 乳歯 / 齲蝕下象牙質 / 健全象牙質 / 微小硬度 / 弾性率 / 微小引張接着強さ / 接着性レジン |
Research Abstract |
研究の目的:乳歯象牙質の微小硬度と弾性率がレジンの接着性に及ぼす影響を齲蝕下乳歯象牙質と健全乳歯象牙質間で比較する。 平成15年度の研究結果:1.健全乳歯象牙質に対する微小引張り接着強さの測定:健全乳歯15歯の咬合面象牙質に対するetching/bondingシステムのSingle Bond (SB群,3M社)とself-etching priming/bondingシステムのClearfil Mega Bond (MB群,クラレ社)の微小引張り接着強さ(MTBS)を測定し,破断面、をSEMで観察した。ダンベル試料の作成とMTBSの測定には,自家考案のjig(平成14年度試作)を使用した。 (1)MTBSの平均値(標準偏差値)は,SB群が10.3(5.8) MPa,MB群が8.9(7.0) MPaであり,両群間に有意差はみられなかった。(2)MTBS試験後の破断面の主たる破壊形態はSB群は界面破壊(5例),bonding内破壊(4例),resin composite破壊(5例)であり,MB群はbonding内破壊(5例),resin composite破壊(11例)であった。 2.健全乳歯象牙質(9歯)と齲蝕下乳歯象牙質(6歯)のMB接着面に対する硬さ(H)、塑性変形硬さ(PH)とヤング率(Y)の測定<unit : kgf/cm^2>:nano-indentation testerでH、PHとYを測定し、接着界面をSEMで観察した。 (1)齲蝕歯,健全歯ともに接着界面より30-110μm下方の象牙質と比較し,hybri層(HL)を含む接着界面部のPH (齲蝕:77.9,健全:74.2)は有意に高く,Y (齲蝕:3082,健全:2072)は有意に低かった。(2)健全歯と比較し,齲蝕歯のHLは厚く,形態も複雑であった。<第82回国際歯科研究学会,2004年3月12日,ホノルル,自費発表>
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Research Products
(1 results)