2002 Fiscal Year Annual Research Report
咬合の不調和とラット視床下部の関係:ストレスの評価および全身への影響
Project/Area Number |
14571958
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉原 俊博 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 講師 (60261319)
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Keywords | 咬合の不調和 / 行動量 / 睡眠 / 視床下部 / コルチコステロン / ストレス |
Research Abstract |
1 咬合の不調和がラット行動リズムおよび睡眠リズムに与える影響の検討 ラット切歯にcapをかぶせ、慢性的な不調和を与えることにより、ラット行動リズムおよび睡眠リズムがどのように変化するかを検討した。その結果、咬合の不調和を与えると、通常夜間に見られる行動量の上昇が見られず、また通常昼間に見られる睡眠のパターンに乱れが認められた。ラットの夜間における行動量の上昇や昼間における睡眠には視床下部-下垂体-副腎皮質系の最終出力である血中コルチコステロンが関与している。よって本研究結果は、咬合の不調和がラットにおいて慢性的なストレスと認識され、視床下部のcorticotropine-releasing hormone(CRH)の活性に影響していることを示唆する。 2 ラット視床下部におけるin vivo microdialysis法と細胞外液中神経伝達物質の測定法の確立 本研究で用いるmicrodialysis probeを現在、開発中である。また、神経伝達物質の測定のための高速液体クロマトグラフィーの条件設定を現在、行っている。
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