2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572060
|
Research Institution | NAGOYA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
水谷 隆治 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (30080188)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和彦 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (40117833)
|
Keywords | セレノシステイン / セレノタンパク質 / Se / tRNA / SLA / LP |
Research Abstract |
1,セレノシステイン(Sec)はそれ自身の暗号(UGA)やtRNAを持つことから、第21番目のアミノ酸として認知されている。このSec翻訳系はヒトを含む動物、大腸菌を含む細菌類、古細菌類には見出されたが、植物やYeastには存在しない。分類上動物や植物の元にある原生生物中の有無について興味有るが本申請者は原生生物の1種であるハダカフタヒゲムシ中にSec系が存在することを明らかにした。 2,終止暗号UGAとの識別のためにSec取込み機構には3'下流の非翻訳領域に存在するRNA構造が必要であるとされている。この構造中には非Watson-Crick型のG-A/A-G塩基対がモデルとして提唱された。これを確認するため合成DNAとRNAを用いて電気泳動とTmにより、その存在を実証した。 3,自己免疫病の1種である自己免疫性肝炎にはSec tRNA-蛋白複合体に対する抗体の存在が報告されている。この蛋白はSLA/LPと呼ばれるが、このSLA/LPの機能の解明を試みた。SLA/LPの機能としてSecをリボソームに運ぶペプチド伸長因子とSec合成系での因子の2種が考えられているが、SLA/LPを高発現したサイトゾールは前者には影響しないが後者の活性を高めることが明らかとなった。
|
Research Products
(3 results)