2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14572103
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
谷本 敏子 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (10151870)
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Keywords | 2分岐シクロデキストリン / L-フコース / ジャックビーン / 複合糖質オリゴ糖 / N-アセチルルコサミン |
Research Abstract |
新規糖修飾2分岐シクロデキストリン(CD)類の合成を行った。 1.フコース2置換β-シクロデキストリン類の調製(H15年3月、日本薬学会第123年会で発表) 薬物包接能を有するシクロデキストリン(CD)類に,癌の転移,卵細胞表面,血液型等を決める糖鎖に含まれるフコースを結合させたCD類は,DDSへの応用が期待される.そこで,クラスター効果を考慮し,CDのグルコース単位の6位にL-フコースを2個結合させた2置換位置異性体6^1,6^2-,6^1,6^3-,6^1,6^4-Ο-(L-fuoopyranosyl)-βCDsと共に,1置換体の6-Ο-(L-fuco-pyranosyl)-βCDを化学合成をにより得た.目的物である3種のこれらのフコシル置換βCD類は,MSおよびNMRを測定することにより構造を確認した. 2.複合糖質オリゴ糖の合成(H15年3月、2003年度農芸化学会大会で発表) ジャックビーン由来のN-アセチルヘキソサミダーゼの縮合反応を用いて、βCDとN-アセチルルコサミン(GlcNAc)からGlcNAc(β1→6)-βCDを合成した。ついで、Bacillus circulans由来のβ-ガラクトシダーゼの転移反応を用いて、目的のオリゴ糖Gal(β1→4)-GlcNAc(β1→6)-βCD-Glc_3を得た。
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