2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572103
|
Research Institution | Mukogawa women's University |
Principal Investigator |
谷本 敏子 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (10151870)
|
Keywords | ラクトース / α-シクロデキストリン / β-シクロデキストリン / 2分岐シクロデキストリン / 表面プラズモン共鳴法 |
Research Abstract |
ラクトース2分岐シクロデキストリン類の調製とその機能について検討した。 [目的]薬物包接能を有するシクロデキストリン(CD)に,肝実質細胞のレセプターに認識されるガラクトースを結合させたCD類は,DDSへの応用が期待される.そこで,ガラクトースを非還元末端に有するラクトースを用いて分子認識能を高めるために2分岐体に着目し,αCDおよびβCDのグルコース単位の6位に,ラクトースを2個結合させた新規2分岐CD類の化学合成を行う.得られた分岐CD類とレクチンとの特異的相互作用は,表面プラズモン共鳴法を用いて検討する. [実験・結果]ラクトース2分岐CD類の合成 トリクロロアセトイミダート法により,それぞれ3種の位置異性体6^1,6^n-di-O-(β-lactosyl)-αCDs(n=2-4),6^1,6^n-di-O-(β-lactosyl)-βCDs(n=2-4)および1置換体6-O-(β-lactosyl)-αCDと6-O-(β-lactosyl)-βCDを得た.これら分岐CD類の構造は,HPLC,NMRおよびMS測定により確認した. レクチンとの相互作用 得られたラクトシルCD類,計8種の分子認識能を評価するために,ラクトースに特異性を示すレクチンとの相互作用を,表面プラズモン共鳴法により解析を行い,会合平衡定数を求め,ラクトースの置換位置についての検討を行った. この研究に関して、2006年3月の日本薬学会第126年会で発表予定。
|