2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572126
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
折笠 秀樹 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20245038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松倉 知晴 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (50334777)
田崎 美弥子 東京理科大学, 理学部, 助教授 (50256658)
福島 雅典 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80107820)
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Keywords | QOL / 調査票 / 項目反応理論 / WHOQOL / 計量心理学 / 統計学 |
Research Abstract |
本年度の研究活動としては次の5つ、1)項目反応理論の医学研究への応用例に関する調査、2)WHOQOL-26日本語版及びWHOQOL-OLD(高齢者用の調査票)への項目反応理論の適用例、3)QOL調査を臨床試験に取り込む際の実務的観点からの考察、4)計量心理学及び統計学的観点からの検討、5)QOL講習会による普及活動を実施した。 項目反応理論の応用例については、MEDLINEデータベースを用いて最近の3年間について広範に検索した。その結果71件が選択されたが、内容を精査したところ24件に絞られた。その中で入手可能な論文17件に関する内容を要約表にまとめた。第二には、WHO(世界保健機構)が作成中した簡易QOL調査票(WHOQOL-26)の日本語版を例にとり、約1,000名の調査データに項目反応理論を適用して、従来の方法論での結果との一致性などを検討した。また、同じくWHOによる高齢者用QOL調査票(WHOQOL-OLD)についても項目反応理論を適用した。第三には、QOL調査を臨床試験に組み入れる際の実務的観点について、肺がん臨床試験における実際の事例に基づいてポイントを要約した。第四には、計量心理学及び統計学的観点から項目反応理論の適用範囲を考察した。その結果として、質問数の削減、領域内一貫性、構成妥当性、回答枝数の適切性、総合点を単純和で求めることの妥当性などの検討に関して、項目反応理論は応用可能であることを見出した。このことは、WHOQOL26及びWHOQOL-OLDデータでも事例として確かめた。最後に、近年益々重視されつつあるQOL評価法について、医療関係者を対象に初歩的講習会を開催した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 折笠秀樹, 他: "心不全QOLの郵送調査における非回答者の特徴"臨床薬理. 34(1). 129S-130S (2003)
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[Publications] 横山奈緒美, 折笠秀樹: "日本語版WHO-QOL-26の妥当性"薬理と治療. 31(9). 737-743 (2003)
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[Publications] 折笠秀樹: "Editorial:QOL評価を行った論文掲載について"薬理と治療. 31(9). 735-736 (2003)
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[Publications] 折笠秀樹: "Spiritualityを測るQOL質問票について"日本統計学会誌. 32(3). 360 (2003)
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[Publications] 福島雅典, 他: "加速される標準治療の革新とがん征圧戦略"癌の臨床. 49. 473-479 (2003)
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[Publications] 折笠秀樹(監訳): "はじめて学ぶ医療統計学"東京:総合医学社. 179 (2003)
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[Publications] 福島雅典 総監修 他: "カレント・メデイカル診断と治療 日本語版"日経BP社. 1923 (2003)