2003 Fiscal Year Annual Research Report
医学教育でのコミュニケーション教育から医療面接教育までの教育における順次性の検討
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14572138
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Research Institution | Jilcei University School of Medicine |
Principal Investigator |
福島 統 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60173332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 英司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30153753)
石橋 由朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00246373)
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Keywords | コミュニケーション / 医療面接 / チームワーキング / 早期臨床体験 / 行動科学 |
Research Abstract |
公的に刊行されている全国医学部長病院長会議「医学教育カリキュラムの現状」および、日本医学教育学会「医学教育白書」では、現行の医学教育でのコミュニケーション教育から医療面接教育までの順次性を調べることができなかったため、平成14年度に全国80医学部を対象にアンケート調査をおこなった。59医学部から回答を得た。平成15年度は、これをデータデースソフトであるアクセスを用い、解析した。医学部低学年ではコミュニケーション・スキルの教育の導入が進んでいることが判明したが、この教育と患者支援のための行動科学、医療面接技法、異文化理解といった医療者として必要なコミュニケーション教育への段階的カリキュラムの構築はほとんどなされていないことが分かった。アンケート調査で、この分野の先進的カリキュラムを持つ医学部が見つけられたので、その中の東京女子医科大学、横浜市立大学、藤田保健衛生大学、鹿児島大学に教育実践例を例示してもらい、報告書に掲載した。東京近郊の医学部では、医学教育担当教員にインタビューを行った。さらに、行動科学教育を早い時期から実践していた兵庫医科大学へは教務委員長を訪問し、インタビューを行った。わが国の行動科学教育は、実験心理学を基盤にしており、必ずしも患者支援、生活指導の立場からの側面が十分ではないこと、この分野の医学系教員が不足していることなどが浮き彫りになった。 本調査研究は現状の医学教育でのコミュニケーション教育の実態を把握し、その事実を医療系大学に知らせることで、今後のこの分野の教育の向上を目指している。平成14年度アンケート調査の結果とその解析、先進校の例をまとめ、全国医学部、歯学部、薬学部、看護学部に報告書を送付した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 鈴木淳一, 他: "大学外卒前医学教育-地域での医学教育Community-based Medical Education"医学教育. 34・4. 141-146 (2003)
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[Publications] 奈良信雄, 他: "医科臨床実習開始前共用試験CBT問題作成における課題"医学教育. 34・5. 335-341 (2003)
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[Publications] 阿部好文, 他: "モデル・コア・カリキュラムG.臨床実習における到達目標の検討"医学教育. 35・1. 3-7 (2004)
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[Publications] 山本博道, 他: "診療参加型臨床実習における望ましい教育体制のあり方"医学教育. 35・1. 9-15 (2004)
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[Publications] 福島 統: "PBLテュートリアル教育"クリニシアン. 41(526). 17-21 (2004)
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[Publications] 福島 統: "卒前医学教育の改革-モデル・コア・カリキュラムと教養試験-"リハビリテーション医学. 41・1. 22-27 (2004)
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[Publications] 福島 統: "医療面接技法とコミュニケーションのとり方"メジカルビュー社. 138 (2003)