2002 Fiscal Year Annual Research Report
広域医療圏拠点病院における看護相談機能、地域連携システム、外来看護教育方法の開発
Project/Area Number |
14572206
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
牛込 三和子 群馬大学, 医学部, 教授 (10176654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 苗恵 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 講師 (80272269)
佐々木 馨子 群馬大学, 医学部, 助手 (20334104)
齋藤 やよい 群馬大学, 医学部, 教授 (40242200)
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Keywords | 看護相談 / 外来看護 / 特定機能病院 / 退院調整 / 病院地域連携 |
Research Abstract |
1 調査対象病院において2003年1年間に在宅療養指導管理料を算定した外来患者253人について診療録調査を行った。在宅酸素療法111人、在宅持続陽圧呼吸療法108人、在宅人工呼吸療法14人、在宅自己腹膜潅流療法8人で、他に疼痛管理、成分栄養管理、中心静脈栄養、肺高血圧管理があり、12診療科にまたがっていた。調査時点で37%が終了、理由は転院、死亡、入院などであった。転院、死亡は、在宅酸素、人工呼吸、持続陽圧呼吸療法対象者で、転院先は県内地域中核病院であった。転院例では、地域への連携、死亡例では、在宅療養期間の支援体制の検討が必要と示唆された。今後、対象者の質問紙および聞き取り調査を実施、看護相談の在り方を検討する。 2 医療福祉相談部看護師が1年間に対応した相談について、対象者、内容、対応を分析した。相談は180人380件、一人あたり相談回数は1-14回で、相談者は本人、家族が直接または医師、病棟看護師長を介してが多く、他に外部医療機関からの相談もあった。対象者の疾患は悪性腫瘍33%、精神疾患14%、その他疾患30%等で、相談内容は、受診・受療、心理、退院、社会的・経済的、在宅援助の順で、がん療養者の場合は、告知後や治療への不安、家族の立場での療養者サポート、ホスピスについてなどであった。相談部看護職は、個別相談対応のほか、医療チームカンファレンスを働きかけて開催、参加し問題解決を支援していた。地域連携は、退院調整に伴い訪問看護ステーション等との連携をしていた。他に病院への不満、医療職の対応への苦情相談があった。広域医療圏拠点病院における看護相談は、受診者・家族の適切な受療の支援、受診者・家族と医療職をつなぐ、病院と地域をつなぐ機能を有していると整理された。平成15年4月診療報酬が包括評価方式へ移行に伴い、退院調整支援が重要になると思われる。引き続き調査を継続する。
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