2002 Fiscal Year Annual Research Report
幼児・思春期を対象としたコミュニティベースの育児サポートプログラムの有用性の研究
Project/Area Number |
14572216
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
荒木田 美香子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50303558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 妙子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (40303557)
中谷 芳美 浜松医科大学, 医学部, 講師 (90217753)
奈良間 美保 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40207923)
中野 照代 聖隷クリストファー大学, 教授 (80288406)
青柳 美樹 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60334976)
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Keywords | 育児不安 / メンタルヘルス / ピアカウンセリング / 乳幼児健診 / 思春期 |
Research Abstract |
本研究の目的は静岡県西部に位置する2町村を対象に育児支援サポートプログラム(乳幼児・思春期)を実施し、プログラムの有用性の評価を行うことである。本年度はまず、育児支援プログラムを展開した。対象地区は人口15000人〜20000人の町村である。 乳幼児育児サポートプログラムとしては、本研究グループで開発した乳幼児健診問診表を用いて育児担当者の負担感や不安感に注目した保健指導を展開した。本問診表を使用し、保健指導を行ったものは210名であった。再面接、家庭訪問、親子教室などで経過観察をしているものは約2割に当たる。次年度はその評価を行う。 思春期に関する育児支援プログラムとしては心の健康に注目し、中学生を対象とする2日間に渡るピアカウンセラー養成講座を2コース実施し、35名の参加者を得た。これを中学生の自尊感情、コミュニケーションスキル、自己知覚の3点から比較検討した結果、自尊感情とコミュニケーションスキルが直後に上昇し、1ヵ月後もその上昇が維持されていた。 また中学生の父母のを対象とした半日4回のカウンセリング講座を2コース実施し、29名の参加を得た。参加した父母の中には不登校の子供を持つものもいた。コースを高く評価する感想が見られた。また、コース終了時点で自尊感情が上昇すると共に、約半数にエゴグラムの変化が見られた。 さらに、専門職を対象としたプログラムとして、乳幼児健診で発見が可能であり、かつ小中学校でも問題となる軽度発達障害や虐待をテーマとした学習会を4回コースで実施し、のべ223人の参加を得た。この学習会では保険師と養護教諭の連携の必要性が確認された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 荒木田 美香子: "幼児健康診査における育児機能評価のためのアセスメントツールの開発その2"日本地域看護学会誌. 5(2). 51-60 (2003)
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[Publications] 中野 照代: "幼児健康診査における育児機能評価のためのアセスメントツールの開発その1"日本地域看護学会誌. 5(2). 95-100 (2003)
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[Publications] Arakida M.: "An Analysis of Factors Related to Mental Health Status and Absenteeism of Junior High School Students"Japanese Journal of School Health. 44 supple. 75-77 (2003)