2002 Fiscal Year Annual Research Report
看護職の職務満足に影響を及ぼすリーダーシップ行動の改善プログラムの開発
Project/Area Number |
14572228
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
高谷 嘉枝 高知医科大学, 医学部, 教授 (60304119)
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Keywords | 組織風土 / 看護職 / リーダーシップ / 中間管理者 |
Research Abstract |
研究目標(2)看護職にとって組織風土とはどのようなものかを実践現場における状況から分析し、どのような要素から成り立っているのかを明らかにするについては、組織風土に関する実態と質問項目の抽出に関して調査した。対象は、関西地区で研究参加に同意を得られた医療機関において同意のあった看護職20名にG.H.Litwin & R.A.Stringer,Jr(1968)の組織風土の構成概念を参考にしたインタビューガイドに基づき半構成式面接法を行い、組織の雰囲気・特徴・看護職の特徴的な考え方・行動などの129項目を抽出した。内容妥当性の検討後、77項目とし本調査での尺度を作成した。プレテストの有効回答は、2医療機関の看護職の272名(有効回答率90.7%)であった。因子分析の結果、8因子が抽出され「人間関係やコミュニケーションに関する因子」「看護部や組織への一体感・コミットメント・責任に関する因子」「臨床現場の組織構造や厳しい現状に関する因子」「看護師長のとるリーダーシップ行動に関する因子」「報酬・評価に関する因子」「業務のリスク(危険)に関する因子」「医師との関係に関する因子」「目標達成に関する因子」で、累積寄与率42.0%であった。Litwin & Stringerやこれまでの報告と比較すると「看護師長のとるリーダーシップ行動に関する因子」「医師との関係に関する因子」「目標達成に関する因子」が本調査の特徴である。 研究目標(1)中間管理者がとるリーダーシップ行動を分析し、実践現場でとる効果的なリーダーシップ行動を明らかにするについては、効果的なリーダーシップ行動に関する実態と質問項目の抽出に関して調査を実施中である。
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