2002 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病圏障害者の生活の再構築とリカバリー像定立に向けての支援
Project/Area Number |
14572233
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 欣子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 春樹 北海道浅井学園大学, 人間福祉学部, 教授 (70295939)
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Keywords | アクション・リサーチ / リカバリー / グループ・スーパーヴィジョン / ケースカンファランス / エンパワーメント |
Research Abstract |
研究計画に沿って、4月に精神障害者小規模作業所に研究協力を依頼し、5月から利用者のリカバリーイメージ形成に焦点を当てた支援のあり方を明確にする目的で、アクションリサーチ(Mutual Collaboration Approach tape)を開始した。 平成14年度は、職員のエンパワーメントを目的に、アクションリサーチに(1)ケースカンファランス、(2)グループスーパーヴィジョン、(3)グループワークや薬物療法、心理社会的治療のスペシャリストを招聘し、職員研修会を導入した支援のあり方を検討した。検討結果を基に計画を立て、実践・評価した。 本年度の成果は、職員が(1)作業所利用の目的/目標や意味を利用者と共に考え共有すること、(2)面接技術を向上すること、(3)利用者の病像や障害像を専門的な立場から分析する視点を獲得すること、(4)利用者集団の力を信頼すること、(5)利用者の回復する力を信頼すること、(6)個人相談記録を整備すること、(7)学会発表すること等の面で、職員はエンパワーし、ソーシャルワーカーとして自分を信じられるようになった。また、そのことが現場を変え、利用者は一見小さなことから希望を見出し回復の歩みを始めた。即ち、利用者はリカバリーイメージ形成とリカバリーへの緒についた。 上記の研究成果を以下の学会で発表した。 1.精神障害者の回復像形成と小規模作業所機能:第54回北海道公衆衛生学会(札幌市),2002.11 2.精神障害者小規模作業所職員と利用者の主治医との連携:第23回日本社会精神衛生学会(盛岡市),2003.3 3.精神障害者小規模作業所におけるグループスーパービジョン:第23回日本社会精神衛生学会(盛岡市),2003.3
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