2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572234
|
Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
上泉 和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10254468)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂江 千寿子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (40325915)
小山 敦代 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10290090)
ライダー島崎 玲子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (90191676)
藤本 真記子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (50315545)
角濱 春美 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (30256359)
|
Keywords | 看護技術 / イノベーション / 普及過程 |
Research Abstract |
1.質問紙の開発過程 イノベーティブな看護を提供していると推薦された500床以上の2施設において、看護部の責任者に半構成的インタビューを、看護部の責任者から推薦された看護単位の責任者5名、スタッフ5名にそれぞれフォーカスグループインタビューを実施し、(1)普及に影響する要因、(2)普及のための工夫、(3)普及推進者の特徴等の回答を得た。データ収集期間は、平成14年9月〜11月。承諾を得てインタビュー内容を録音し、逐語録から影響要因に関連する全アイテムを抽出し、KJ法に準じて複数の研究者で意味単位毎のカテゴリーに分類した。 インタビュー結果から抽出されたアイテム総数は329で、個人的要因は176アイテム、19カテゴリーに、組織的要因は153アイテム、15カテゴリーに分類された。その結果を基に、個人的要因の質問項目は、パーソナリティー特性やコミュニケーション活動、役割モデル等の48項目、組織要因では、看護職員教育研修用予算、専門看護師の配置、他の研究・教育機関との研修会や研究での連携の有無等47項目とした。 また、普及の要因とクロスされるべき実態を調査するためのイノベーティブな看護技術を抽出するために、インタビューから抽出された87の技術に関する文献323件を収集、米国の保健政策研究局(Agency for Health Care Policy and Research ; AHCPR)が作成したエビデンスレベル(以下、EVレベル)に沿って該当文献を照合し、EVレベルが確定できた22文献で、19項目6カテゴリー(感染・褥創予防・口腔ケア・与薬・睡眠・抑制・創傷管理)を精選し、イノベーティブな技術の質問文として採用した。普及実態を確認する質問として、Rogersの心的過程5段階を援用した。 2.質問紙のパイロットスタディ 開発した質問紙を用いて、平成15年3月、青森県内5施設の看護部の責任者および病棟2名ずつのスタッフナース、計51名を対象に実施した。回収率は92.2%、現在、データを分析中であり、プレテストを実施し、さらに質問紙の洗練を行い、全国調査を実施する予定である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 坂江千寿子, 上泉和子, ライダー島崎玲子, 小山敦代, 角濱春美, 藤本真記子他: "看護技術におけるイノベーションの普及に関する研究(その1)-普及の影響要因に関する文献検討-"日本看護研究学会雑誌 第29回学術集会. Vol.25.no.3(発表予定). (2003)
-
[Publications] 佐藤真由美, 坂江千寿子, 上泉和子, ライダー島崎玲子, 藤本真記子他: "看護技術におけるイノベーションの普及に関する研究(その2)-普及の個人的要因の分析-"日本看護研究学会雑誌 第29回学術集会. Vol.25.no.3(発表予定). (2003)
-
[Publications] 杉若裕子, 坂江千寿子, 上泉和子, ライダー島崎玲子, 藤本真記子他: "看護技術におけるイノベーションの普及に関する研究(その3)-普及の組織的要因の分析-"日本看護研究学会雑誌 第29回学術集会. Vol.25.no.3(発表予定). (2003)