2004 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス対処特性の簡易評価表の開発と産業精神看護学的応用に関する研究
Project/Area Number |
14572251
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教授 (90204346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河島 美枝子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70305837)
小林 敏生 広島大学, 医学部・保健学科, 教授 (20251069)
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Keywords | 勤労者 / ストレス対処特性 / 職業性ストレス / 抑うつ / 質問紙 / 自殺 / 飲酒 / 喫煙 |
Research Abstract |
1)前年度までに作成したコーピング特性簡易評価尺度(BSCP)の信頼性・妥当性に関するデータを、論文として産業衛生学雑誌上で発表した。2)このBSCPに、さらに若干の改訂を加えて最終版を作成し、男性の多い職域と女性の多い職域のそれぞれにおける信頼性・妥当性について、第77回日本産業衛生学会で発表した。すなわち、性別を問わず下位尺度の内的一貫性と構成概念妥当性が確認された。これをもって、本研究の主たる目的を達成した。3)BSCPまたはその原項目で評価した勤労者のコーピング特性と、喫煙・飲酒習慣・自殺に関する態度およびストレス関連性格傾向との関連について、既に収集してきたデータに追加解析を加えて検討した。看護職集団における喫煙行動が、交替制勤務に伴う眠気に対する対処行動の一種である可能性について論じた論文を、Industrial Health誌上に発表した。4)BSCPの再現性の検討、および大集団における標準化の作業は、調査フィールドの事情により本研究期間内に完了しなかったが、近い時期に実行できるよう具体的な準備作業に入っている。5)BSCPと勤労者の対人コミュニケーションとくにアサーションとの関連について検討した結果や、職場の「ストレスマネジメント研修」で教材としてBSCPを使用する経験に基づき、BSCPを職域でのメンタルヘルス研修に活用する意義について検討した。その結果、こうした実践活動に有益なツールとなることが示唆された。
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Research Products
(7 results)