2004 Fiscal Year Annual Research Report
日豪比較によるEvidence based practiceの実態調査と尺度開発
Project/Area Number |
14572265
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
岡 美智代 北里大学, 看護学部, 助教授 (10312729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 貞代 山梨県立看護大学, 看護学部, 教授 (60279940)
河村 誠 広島大学, 医学部歯学部付属病院, 講師 (10136096)
高橋 菜美 北里大学, 看護学部, 助手 (80383553)
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Keywords | Evidence based practice / 尺度開発 / 専門的実践 / 研究への態度 / 研究活用のバリア / 信頼性 / 妥当性 |
Research Abstract |
【目的】Evidence based practice(EBP)促進のために、看護師の研究に対する認識を測定するEBPに関する日本語版尺度の信頼性と妥当性を検証することを目的とした研究を行った。 【方法】1)対象者:公立病院の看護師を対象に調査を行った。配布数は784名、有効回答664名。2)使用尺度:Professional Practice Scale、Attitudes to nursing research scale、Barriers to Research Utilization Scaleの日本語版尺度である専門的実践尺度、看護研究への態度尺度、研究活用のバリア尺度の3つである。3)調査方法は無記名で配布は病棟単位で行い、封筒に厳封の上回収した。なお、対象には文書で説明を行い同意を得た。 【結果】平均年齢35.4歳、臨床経験年数13.3年年。看護師661名、助産師31名、保健師12名(複数回答)。構成概念妥当性の検証として因子分析を行い、信頼性の検証として内的整合性を示すα係数を算出した。専門的実践尺度は1因子が抽出され、累積寄与率33.7%、α係数は0.83であった。看護研究への態度尺度は2因子が抽出され、累積寄与率33.7%であった。α係数は全体で0.55、第1因子が0.61、第2因子で0.41であった。研究活用のバリア尺度は4因子が抽出され(3問削除)、累積寄与率は35,1%であった。α係数は全体で0.89、各因子は0.85、0.76、0.71、0.49であった。 【考察】専門的実践尺度は英語版と同様の項目で妥当と考えられるが、看護研究への態度尺度はα係数が低かったことから第1因子の質問項目のみで使うのがふさわしいと考える。研究活用のバリア尺度は同様の理由で、第4因子の項目を削除することが適切と考える。
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Research Products
(1 results)