2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572276
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
柳吉 桂子 京都大学, 医学部, 助教授 (50254470)
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Keywords | 助産ケアの質 / 助産教育 / 出産体験 / ヘルスプロモーション |
Research Abstract |
1.研究目的 助産ケアのパラダイムによるケアモデルを構築し,助産ケアの質を高めるための現実適合性の高いケアの測定用具を開発することとした。 2.研究実施計画 1)助産ケアモデルの構築 妊娠期・分娩期の助産師のケアを、帰納的質的因子探索型デザインによる記述研究を行なった。妊娠期は助産院の妊婦健康診査場面を参加観察とフィールドノートによってデータ収集した。分娩期は既研究で行った臨床経験5年以上の助産師に半構成型インタビューでデータ-収集をして分析した結果を参考にした。 その結果、妊娠期の助産ケアの概念として、妊婦の健康を判断するケア、妊婦が何でもいえるケア、妊婦が自信を持てるケア、妊婦が自己決定できるケア、妊婦が安心できるケアが抽出された。分娩期の助産ケアの概念としては、産婦の分娩経過の自然性を判断するケア、産婦の限界を判断するケア、産婦の分娩の取り組みを判断するケア、産婦の分娩の確実な進行を判断するケアが抽出された。 以上のことから、女性のヘルスプロモーションの視点からの概念構築を行なった。 2)測定用具の作成 女性のヘルスプロモーションの視点により、理解可能性、処置可能性、意義深さの感覚を基本とし、コンヘレンス感を高める尺度の作成を行なった。その尺度を、助産教育修了した直後の助産師と臨床3年を経過した助産師に調査を行い、信頼性・内容妥当性の検討が今後必要である。 3.研究成果 助産教育と臨床との現実性があった尺度の開発は、今後の助産教育の一助になると考える。
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Research Products
(1 results)