2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14572284
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
草場 ヒフミ 宮崎大学, 医学部, 教授 (30153282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤丸 千尋 久留米大学, 医学部, 教授 (40279237)
中富 利香 宮崎大学, 医学部, 助手 (20347066)
野間口 千香 宮崎大学, 医学部, 助教授 (40237871)
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Keywords | セルフケア / 思春期 / 親 / 養育 / 主観的健康観 |
Research Abstract |
本研究は、セルフケア実践、健康に関する意思決定、健康増進行動の修得を発達課題とする思春期児のセルフケア実践及びセルフケア実践に関する親の役割に関連する要因を明らかにして、思春期児とその親への看護介入への示唆を得ることを目的にしている。 研究枠組みとして、Orem.Eのセルフケア理論を用いた。思春期児のセルフケア実践に影響する親の思春期児に対する健康ケアに関連する要因を検討し、自己報告式の質問紙を検討した。質問紙は、(1)思春期児のセルフケア実践質問紙:The Children's Self-Care Performance Question-naire (CSPQ, Moore 1993)の日本語修正版、(2)思春期児の主観的健康状態に関する質問紙、(3)統制概念と支援概念を枠組みにした親の養育態度に関する質問紙、(4)親の思春期児へのセルフケア支援:The Dependent Care Agent Children Questionnaire (DCA, Moore 1993)の日本語修正版、(5)健康とセルフケアに関する親の価値と考えに関する質問紙、である。 健康な中学1年生から高校2年生の男女およびその親203組を対象に分析を行った結果、以下のことが明らかになった。(1)中学1年生から高校生2年生におけるセルフケア実践は、活動・休息、タバコ・酒、学校の規則に年齢とともに低下し、健康逸脱と危険回避においては年齢による違いが認められなかった。(2)思春期児のセルフケア実践は親のセルフケア支援との間に弱い関連が認められた。
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