2003 Fiscal Year Annual Research Report
在宅ターミナルケアに携わる訪問看護婦のケア支援プログラムの開発
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14572294
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
荒尾 晴惠 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (50326302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滋野 みゆき 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (70305697)
川崎 優子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (30364045)
内布 敦子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (20232861)
大塚 奈央子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (30336838)
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Keywords | 在宅ターミナルケア / がん患者 / 症状マネジメント / 疼痛緩和 / 訪問看護師 / 訪問看護ステーション / ケア支援プログラム |
Research Abstract |
本年度の目的は、1.訪問看護師が直面している問題を明らかにして導き出した、症状マネジメントに関するケアを支援するプログラムを作成すること、2.研究者が所属する地域においてケア支援のニーズをもつ訪問者譲ステーションにケア支援プログラムを提示して調整を行うこと、3.訪問看護ステーションと調整後、ケア支援プログラムの一部を実施し、評価することの3点であった。以下に結果について述べる。 1.症状マネジメントに関するケアを支援するプログラムを作成 研究者の所属する地域の訪問看護ステーションと連携をはかり、事例のコンサルテーションを通してケア支援プログラムの内容を精錬させていった。症状マネジメントの中でも疼痛マネジメントは優先順位の高い問題であった。訪問看護師は、特にオピオイドの副作用としての嘔気、嘔吐のケア、眠気に対するケアに苦慮していた。そこで、ケア支援プログラムはまず「疼痛マネジメント」から始めることし、特にオピオイドの副作用に対するケアから取り掛かることとした。 2.ケア支援のニーズをもつ訪問看護ステーションとケア支援プログラムを調整 ケア支援プログラムを実際の訪問看護師のニーズに即したものとするために、地域で開催されている病院と訪問看護ステーションの連携会議に出席した。医療機関との連携や在宅医との連携などシステム上の問題が背景にあることが明らかとなった。そこで、医療機関との連携も考慮して、ケア支援プログラムには、がん専門病院であるSセンターの看護師もー緒に、プログラムを進めることとした。 3.調整後、ケア支援プログラムの一部を実施、評価 1、2の結果からケア支援プログラムは、講義とディスカッション形式の「知織の提供」、研究者による「事例のコンサルテーション」とした。15年度は、研究者による「事例のコンサルテーション」を4事例(3箇所の訪問看護ステーション)に行った。訪問看護師からは、コンサルテーションを受けることで、事例対して行ったアセスメントがこれでよいかどうかが確認できた、丁度のタイミングで事例を分析できケアに生かすことができた、知織を持つことの重要性や持っている知織をどのように適応していくのかがわかった、などの意見をもらった。 以上から地域の実状に即したケア支援プログラムが考案されつつある。
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Research Products
(2 results)