2003 Fiscal Year Annual Research Report
病障害をもつ子どもと家族へのインターネットを用いた在宅看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
14572311
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
大脇 万起子 滋賀県立大学看護短期大学部, 助教授 (00280008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部保健学科, 助教授 (60251229)
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Keywords | 病障害をもつ子ども / 家族 / インターネット / 在宅看護 / 看護介入 / プログラム開発 / 小児看護 / 家族看護 |
Research Abstract |
本年度は、主に1)臨床看護に用いるソフトウェアの改良と完成、2)パイロット・テストの効果測定に関する資料収集と分析を行った。 1)臨床看護に用いるソフトウェアの改良と完成 昨年度に開発したWeb版看護介入プログラムを実施ごとに臨床検討し、子どもがより持続集中できるよう改良してソフトウェアを完成した。具体的改良点としては、弱視や斜視という視覚障害に対応できる画像のキャラクターおよび色彩への創意工夫や、各メニューの持続時間、音響効果、順位性などの改良であった。また、昨年度に専用のボタン型キーボードを製作したが、障害児が精密機器を手指の力を調整して使用することが予想以上に困難なために生じる破損や、生産コスト面および制作に要する時間面の問題から、最終目標である全国ネットでの普及には市販のキーボードの使用工夫の必要性が示唆された。現在、臨床初期段階では制作した専用のボタン型キーボードを貸し出してソフトウェア使用への導入を計り、その後は市販のキーボードを創意工夫で使用できるようなプログラムを検討中である。 2)パイロット・テストの効果測定に関する資料収集と分析 昨年の研究協力への応募で選出した2家族について、実践時の状況および家庭での日常生活変化に関する観察および情報収集を毎回の実践時に行ってきた。現在、開始時からの家族の状況も含めた1年間の経過についても聞き取り調査により、情報収集中である。次年度までに質的分析に関する結果概要を抽出できると考える。なお、この2家族については本年度末には研究室から家庭での実践に完全移行する予定である。
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