2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580016
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (60237584)
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Keywords | 正弦波負荷 / 健康 / ランナー / ジョガー / 評価法 / 心拍数 |
Research Abstract |
平成14年度は、正弦波運動負荷テストの方法論を整備することを第一の目的に以下の研究活動を行なった。 1)コンピューターによる自転車エルゴメーターの外部制御プログラムを作成した。 2)beat-by-beatで心拍数を連続測定するために、心電計(フクダ電子社製)を購入し、それをコンピューターで自動分析する。 3)広範な体力レベル被検者に対し、のプロトコールによる正弦波運動負荷テストを実施した。 4)3)で明らかになった内容について、第15回ランニング学会において「ランナー・ジョガーの健康や体力の優秀性及び特殊性をいかに評価するか?〜新たな健康・体力の評価法の試み〜」と題して研究発表を行ない、正弦波負荷運動テストの可能性を提言した。 3)について、日常的にランニングやジョギングを行なっている者5名、日頃特別な運動を行なっていない者7名に対し、1回の正弦波周期を4分に固定し、負荷の中央値が最大酸素摂取量の40%、負荷の振幅が最大60%〜最低20%になるような正弦波を5回繰り返す運動負荷テストを実施した。その結果、運動負荷に対する心拍数の応答特性をみてみると、ランナー・ジョガーほど変化の反応が速く、また、変化の大きさ(振幅)も大きくなることが明らかになった。現在、この正弦波負荷運動の再現性を合わせて検討中であり、次年度には、周期の長さの検討を加え、様々な被検者・状態における正弦波負荷運動に対する心拍数の応答特性を明らかにし、正弦波負荷運動による健康・体力の評価法を検討していく予定である。
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