2003 Fiscal Year Annual Research Report
尿中有形成分法を用いたマラソンランナーの肉体疲労度評価法
Project/Area Number |
14580044
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
倉掛 重精 大分大学, 医学部, 教授 (00033407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊江 隆 独立行政法人, 健康栄養研究所, 室長 (40145363)
中路 重之 弘前大学, 医学部, 助教授 (10192220)
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Keywords | マラソン / 筋逸脱酵素 / 尿中成分 / 肉体疲労度 / 血液濃縮 / 発汗量 |
Research Abstract |
本研究計画は、別府大分毎日マラソン大会に参加した選手を対象者としている。今年の別府大分毎日マラソン大会は、平成16年2月1日に開催され、調査を大会当日のレース前とレース終了直後(ゴール直後)の2回行った。調査項目はアンケート、鼓膜温、体重、採尿および採血である。今年の対象者の成績は、昨年の完走した選手21名(完走率52.5%)を上回り、30名(完走率73.2%)である。昨年の完走者の平均体重減少量は2.5kg、総蛋白より算出した血液濃縮率は104.0%で、多量の発汗による脱水が認められた。血液生化学成分と尿中成分と間には、血液濃縮が影響しているのか有意の相関は認められなかった。そこで今回の結果をデーター入力の後に倉掛は、血液濃縮と体重の減少量、血液濃縮と尿中成分、筋逸脱酵素と尿中成分、アンケートと筋逸脱酵素の関連について検討していく予定である。また、これらの項目を昨年と今年の結果とで比較していく予定でもある。現在は血液成分および尿中成分を中路が分析中で、3月末には終る予定である。分析が終わりしだい結果およびアンケートを含めた統計処理は、倉掛と熊江で検討することにしている。筋逸脱酵素群などの疲労物質と尿中成分の関連については、学会等で発表および論文を作成する予定にしている。
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