2004 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な社会のためのライフスタイルの構築-家計消費単位とCO_2排出単位の算出-
Project/Area Number |
14580115
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (10262742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 利治 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)
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Keywords | 持続可能な社会 / ライフスタイル / 家計消費単位 / CO_2排出単位 / 単身者世帯 |
Research Abstract |
本研究では、環境問題の中の地球温暖化の主要因である二酸化炭素排出量を取り上げ、家計消費によって排出された二酸化炭素量との関係を分析し、世帯類型別の「CO2排出単位」を算出することを目的としている。本年度は、単身者世帯を取り上げ、単身者世帯全体、男性単身者、女性単身者、またその年齢別の排出量を明らかにした。 この結果、単身者世帯全体では、交通・通信の排出量が3分の一を占めており、ついで食料、教養娯楽の順となった。これを男女別に見ると、男性単身者では、交通・通信が半分以上を占め、教養娯楽が続いた。女性の場合は、光熱・水道が最も多くなったが、2割ほどで、あとは交通・通信、食料、住居が1割ずつを占め、男性とは異なった傾向を示していることが明らかとなった。「排出単位」では、男女とも、「夫婦世帯」に比べると、男女比で見ると、男性は交通・通信、教養娯楽、女性は被服及び履物、住居で単位が大きくなった。 次に男女単身者を10〜30歳代の若年層と40〜70歳代の中高年層の年齢グループ別に算出した結果、男性の場合、若年層の方が排出量は大きく、特にこれは交通・通信が影響していることがわかった。また、中高年層は教養娯楽からの排出量が多くなっていた。女性は、中高年層の方が排出量は大きくなり、これは光熱・水道の排出量が影響していた。教養娯楽からの排出量は、若年層のライフスタイルが影響していることがわかった。「排出単位」では、男性若年層は、一般外食の排出量が影響して、食料の単位が大きくなった。中高年層は他の費目での単位が高い。一方、女性は、若年層と中高年層は逆の値を示し、若年層は教養娯楽、保健医療、被服及び履物の単位が高くなっていることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)