2005 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な社会のためのライフスタイルの構築-家計消費単位とCO_2排出単位の算出
Project/Area Number |
14580115
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (10262742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 利治 岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)
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Keywords | 持続可能な社会 / ライフスタイル / 家計消費単位 / C0_2排出単位 / 単身者世帯 |
Research Abstract |
本研究では、環境問題の中の地球温暖化の主要因である二酸化炭素排出量を取り上げ、家計消費によって排出された二酸化炭素量との関係を分析し、世帯類型別の「CO_2排出単位」を算出することを目的としている。「消費単位」を算出できると、どのような世帯属性を持つ世帯にも自在にあてはめることが可能となるため、生活費の裁定や生活設計に極めて有効となる。また、「消費単位」を用いながら、世帯の環境指標として、二酸化炭素の排出量を求めることができ、これから、消費力を表す「消費単位」と同様に、二酸化炭素の排出力を表す「CO_2排出単位」の算出が可能となると考えられる。 本年度は、世帯類型別に排出量を算出した。この結果、「夫婦世帯」が1277kgで、子供が一人増えると188kg増えるが、それ以降の子供の排出量は66kgであった。また、交通・通信、光熱・水道、食料の3費目で世帯の排出量の6〜7割を占めているがことが明らかとなった。子どもが増える'と教育、光熱・水道、食料で排出量が増加したが、反対に家具・家事用品、保健医療、その他の消費支出では減少傾向となった。また、費目別の分布の特徴を分析した結果、食料、光熱・水道、教育は分布が右に広がる傾向を示したが、住居、家具・家事用品、保健医療、その他の消費支出は子供の増加が分布には影響しないことが明らかとなった。さらに支出金額と排出量との関係を費目別に分析した結果、家具・家事用品、交通・通信、保健医療はそれぞれいくつかの品目によって構成されているが決定係数が高くなったことから、支出金額と排出量の関係が単一であることが明らかとなった。また回帰係数から、光熱・水道の値は最も高く、支出金額あたりの排出量が最も大きいことが分かった。 さらに、これらの結果と、これまでの研究の成果を報告書にまとめた。
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Research Products
(2 results)